ログイン

婚外恋愛に関する実態調査 第5報

婚外恋愛の「デート代」「デート頻度」調査

pdf

「デートの頻度」「デート代とその支払い」「連絡頻度と手段」に関するアンケート調査結果

レゾンデートル株式会社調査研究部
2023年10月2日作成

◎概要

近年、「婚外恋愛」「セカンドパートナー」「オープンマリッジ」などの言葉が一般に浸透するなど、既婚者の結婚観や生活スタイル、婚外交渉に対する価値観が多様化している様子がうかがえます。既婚者向けのマッチングサービスを提供する事業者として、現代の夫婦関係のさまざまなあり方、結婚生活に対する意識の変化、既婚男女の異性交遊に対するニーズを把握・考察するため、調査を企画しました。

第1・2報とは異なる「婚外恋愛経験者」に対象を絞った本調査の結果報告第3弾になります。

◎キーワード

婚外恋愛、不倫、セカンドパートナー、デート、デート代、デート格差、支払い、年収、連絡頻度、連絡手段、既婚者マッチングアプリ

◎定義

婚外恋愛を「婚姻関係にあるパートナー(妻・夫など)以外との恋愛関係をいい、体の関係の有無は問わない。不倫・セカンドパートナーも含む」と定義した。

◎調査概要

<調査結果の概要>

1.調査対象者について

2023年6月30日~7月7日に実施したスクリーニング調査で全国30~59歳の既婚男女2,000人(男性500人・女性1,500人) に「婚外恋愛 の経験の有無」を尋ねたところ、約2割の人が「経験あり」と回答しました。人数にすると406人(男性165人・女性241人)になります(参照:第1報)。

本調査は、この406人から抽出した婚外恋愛経験者の男女350人を対象としたものです。

  男性(152人) 女性(198人)
30代 46人(30.3%) 79人(39.9%)
40代 58人(38.2%) 68人(34.3%)
50代 48人(31.6%) 51人(25.8%)

地域別でも「新潟県」「島根県」「熊本県」に回答者がいない以外は全都道府県に分散しており、地域的な偏りもみられていません。

2.婚外パートナーと会う頻度(デートの頻度)

婚外恋愛の場合、「人目を避ける必要がある」「配偶者に分からないように時間を作る必要がある」「子育てなどで時間が作れない」などの理由で、相手と頻繁に会いにくい傾向にあると予想されますが、実態はどうでしょうか。結果は次の通りとなりました。

婚外パートナーと会う頻度
初回は男女同数の1,000人を対象に行ったが、女性の婚外恋愛経験者を想定数確保できなかったため、女性のみ1,000人に追加調査を行った。
婚外恋愛を「婚姻関係にあるパートナー(妻・夫など)以外との恋愛関係をいい、体の関係の有無は問わない。不倫・セカンドパートナーも含む」と定義したうえでの調査。

第3報の結果で「婚外恋愛の出会いの場は職場が4割以上」と判明したため、「実際は頻繁に会っている男女も多いのでは」とも予想しましたが、結果は「月1回かそれ以下」が大半を占め、あまり頻繁には会えていない実態が明らかになりました。

注目されるのは男女差です。「月1回未満」は男性34.2%なのに対し、女性は53.0%と半数を超えます。やはり子育て期間中の女性も多いなかで「女性の方が時間を作りにくい」傾向が見て取れます。続いて、男女それぞれを年代別に詳しくみていきましょう。

◆【男性・年代別】 婚外パートナーと会う頻度

30代男性は「月2~3回」が最多で30.4%、40代男性では「月1回程度」が最多で37.9%、50代男性になると「月1回未満」が最多になり50.0%となっています。年代による違いが興味深いです。30代男性はまだ恋愛にも肉体的にもアグレッシブな傾向にあり、年齢を重ねるにつれて次第に衰えていくということかもしれません。また、1人と長期の恋愛関係にある高年齢男性の場合は、「相手との関係が安定する」こともあるでしょう。

【男性・年代別】婚外彼女と会う頻度

◆【女性・年代別】 婚外パートナーと会う頻度

一方、女性の場合は30代のうちから「月1回未満」が最多で半数近くに上り(45.6%)、40代で54.4%、50代で62.8%と年齢を重ねるにつれて顕著に増えていきます。50代女性の場合は、子育てが一段落した人も多いと予想されますから、「時間が取れない」という理由のほかに、「女性はあまり頻繁に会わなくてよいと思っている」という心の内が見て取れるかもしれません。実際、育児・家事・仕事で時間を取られ、友人付き合いも多い女性からは、「婚外恋愛は月1回くらいで十分」との声も多く聞かれます。

【女性・年代別】婚外彼氏と会う頻度

3.婚外恋愛のデート費用──いくらぐらい使うのか

調査の結果、1万円以内が半数以上(50.6%)との結果になりました。2人分の合計金額であることにご注意ください。独身時代よりもかなり費用は抑えられるようです。「自由に使えるお金が少ない」という理由以外にも、あまり時間が確保できないために「短時間デートが中心」「昼間に会うケースも多い」などの理由もあるでしょう。

最も多い1回のデート代(2人分)は5,000~1万円程度ですが、今後第6報でお伝えする調査結果では、婚外恋愛カップルのセックス頻度がデート頻度とほぼ一致するとの結果が出ました。つまり、多くのカップルがデートの際にセックスしていると想定されるのです。すると飲食代+ホテル代であれば、飲食代は1人1,000~2,000円程度の予算になります。2番目に多い1~2万円では飲食代が1人3,000~6,000円でしょう。自由にお金が使えない子育て世帯が中心のため、つつましやかなデートが主流のようです。

男女・年代別にみると、表1・表2の結果になりました。

表1 【男性】婚外パートナーとの1回のデート代(2人合計)

金額帯 30代 40代 50代 全体
3,000円未満 7人(15.2%) 6人(10.3%) 5人(10.4%) 18人(11.8%)
3,000円~5,000円程度 5人(10.9%) 4人(6.9%) 2人(4.2%) 11人(7.2%)
5,000円~1万円程度 10人(21.7%) 21人(36.2%) 17人(35.4%) 48人(31.6%)
1万円~2万円程度 9人(19.6%) 13人(22.4%) 13人(27.1%) 35人(23.0%)
2万円~3万円程度 8人(17.4%) 9人(15.5%) 8人(16.7%) 25人(16.5%)
3万円~5万円程度 6人(13.0%) 3人(5.2%) 2人(4.2%) 11人(7.2%)
5万円以上 1人(2.2%) 2人(3.5%) 1人(2.1%) 4人(2.6%)

男女それぞれに言及する前に、男女の差の大きさに驚かされます。例えば男性は3,000円未満が11.8%なのに対して女性は23.2%もいます。一方、2~3万円程度という回答は男性16.5%に対して女性は3.5%しかいません。後述しますが、デート代は「男性がほぼ払う」「男性が多めに払う」ケースが7割になりますから、女性の多くは「合計でいくらぐらいかかったか」を想像で答える形になります。カップルにアンケートした訳ではないため、違いが出るのが当然ですが、それにしても差が大きすぎる結果となりました。想像するに、(1)質問の意図が把握しにくかった、(2)男性は払った金額ほど女性はかかったと思っていない、の2つの理由が考えられるでしょう。

そこで女性の結果を除外し、男性の結果から年代による違いを見ていくと、40代・50代は1回(2人分)5,000~2万円程度が6割前後で大半を占めますが、30代は分散する傾向がみられます。

4.婚外デート費用の支払い──誰がどのように払うのか

1回のデートに使う費用はあまり多くない傾向が見て取れましたが、支払いについてはどのようにしているのでしょうか。

2人のデート代はどう払う?

こちらは「男性がほぼ支払う」が44.3%と約半数を占めました。「男性が多めに支払う」(23.7%)を加えると、大半のケースで男性が多く負担していることが分かります。「令和の時代は割り勘が基本」などのデート代論争がSNSで繰り広げられていますが、割り勘は圧倒的に少なく、やはり男性が支払うケースが多いようです。また、「年下彼氏」「女性上位の関係」も流行していますが、女性が支払うケースは非常に少ないことが分かります。

◆婚外恋愛のデート費用と支払いを年収別にみると

同じ既婚者といっても経済状況は様々です。世帯年収によって1回のデート費用や支払いに違いが生じるかも分析してみました。なお、前述の通り「男性が多く支払っている」傾向が分かったため、男性のみの結果を示します。

【男性・世帯年収別】2人のデート代の合計

男性自身の年収ではなく世帯年収ではありますが、年収によって大きな差が生じました。年収400万円未満の男性は3,000円未満が約3割、年収400万円~700万円未満では約2割で、1万円以内がいずれも7割を超えるのに対し、年収700万円を超えると1万円以上が半数を超え、年収1000~1800万円の男性は約4割が2万円以上、年収1800万円以上では約3割が3万円以上になっています。

続いて、デート代の支払いについては次の結果になりました。

【男性・年代別】デート代をどう払うか

こちらも世帯年収による違いが出ていますが、デート代ほどではありません。年収400万円未満では「割り勘」、年収1800万円以上では「男性がほぼ支払う」の割合が顕著に大きくなっていますが、年収400~1800万円未満では大きな差が見られません。年収にかかわらず「男性が大きく負担するもの」という意識が強く働いている傾向が見て取れます。

◆子どもの有無によるデート費用と支払いの違い

子どもの有無によりデート費用に違いがないかも分析しましたが、表3の通り大きな違いは見られませんでした(調査対象の既婚男性のうち130人が子どもあり、22人が子どもなし)。「子どもなし」の男性の方がお金をかける予想もしましたが、むしろ「子どもなし」の男性の18.2%(4人)が3000円未満で、5万円以上は0%(0人)と、「子どもあり」の男性よりも抑制傾向がみられました。

表3 【男性】子どもの有無による1回の婚外デート費用(2人分)

3千円未満 3千~5千円程度 5千~1万円程度 1~2万円程度 2~3万円程度 3~5万円程度 5万円以上
子ども有 14人(10.8%) 8人(6.2%) 43人(33.1%) 30人(23.1%) 21人(16.2%) 10人(7.7%) 4人(3.1%)
子ども無 4人(18.2%) 3人(13.6%) 5人(22.7%) 5人(22.7%) 4人(18.2%) 1人(4.5%) 0人(0.0%)

デート代の支払いに関しては、表4の通り子どもの有無によって傾向の違いが見られました。「子どもあり」の男性の方が「子どもなし」の男性よりも、「男性がほぼ支払う」の割合が多く、「割り勘」が少ないという結果になりました。

表4 【男性】子どもの有無による婚外デート費用(2人分)の支払い

男性がほぼ 男性が多め 割り勘 女性が多め 女性がほぼ ときどきで その他
子ども有 65人(50.0%) 37人(28.5%) 15人(11.5%) 3人(23.1%) 1人(0.8%) 7人(5.4%) 2人(1.5%)
子ども無 7人(31.8%) 7人(31.8%) 5人(22.7%) 1人(4.5%) 0人(0.0%) 1人(4.5%) 1人(4.5%)

5.婚外パートナーとの連絡頻度・連絡手段

◆婚外パートナーとの連絡頻度

婚外恋愛で困ることの一つに、日常の連絡があるでしょう。配偶者に見つからない・怪しまれないように工夫したり、お互い忙しいなかでどれほど連絡すればよいか悩んだりしがちです。そこで婚外恋愛経験者に「実際の連絡頻度」を尋ねてみました。

【男性】婚外彼女との連絡頻度 【女性】婚外彼氏との連絡頻度

婚外恋愛の注意ポイントとして「連絡頻度を少なくする」が上げられることもありますが、実際のところ男女とも3割以上が毎日連絡を取っているようです。ただし、週1回未満が約4割を占めるなど、連絡を抑制している男女が多い様子が見て取れます。「月に数回」「月に1回未満」などは「会う約束をする際に連絡する程度」でしょうか。

男女に大きな差はないものの、女性の方が「月に1回未満」が多く4人に1人にも上ることが注目されます。前述の「会う頻度」との関連もありそうです。

なお、「会う頻度」同様に30代では連絡頻度が高く、年齢が上がるにつれて低くなる傾向がみられます。50代男女で最も多いのは「月に1回未満」(男性31.3%、女性33.3%)です。

「会う頻度」と同様の男女差も見られ、30代男性は「毎日頻繁に」「毎日数回」を合わせると5割以上と頻繁に連絡を取りがちですが、30代女性は数日に1回が最も多く3割近くになります。女性の方が連絡頻度は低い傾向にあり、40代女性で「月に1回未満」が約3割で最も多くなり、50代になるとさらにその傾向が進みます。

◆婚外パートナーとの連絡手段

連絡手段も悩むところです。配偶者に怪しまれるためスマーフォンにロックをかけにくいとなれば、連絡手段が限られるでしょう。しかし、次のグラフの通りLINEの割合が圧倒的に高く5割を超える結果となりました。続いてEメール(28.3%)、電話(18.0%)、SMS/Cメール(15.7%)という順番です。

秘匿性の強い連絡アプリのテレグラム(Telegram)を使う人も多いのでは?との予想でしたが、実際は3.4%に止まりました。

婚外パートナーとの連絡手段(複数回答)

6.考察

今回の調査結果から判明したのは、婚外カップルのデート頻度は低い傾向にあり(月1回以下が5割超)、特に女性の方が低い傾向が顕著ということでした。男性は月2~3回も多く40代・50代で25%、30代で30%に達しますが、女性はいずれの年代も2割以下で、月1回未満が6割以上、50代女性に至っては8割という結果です。女性の方が「時間を作りにくい」あるいは「頻繁に会うことを求めていない」と言えそうです。

1回のデート費用については5割以上のカップルが合計で1万円以内の範囲で収めていることがわかりました。家族の生活費、子どもの費用、住居費などで出費がかさむなか、やはり自由に使えるお金は限られているようです。しかしそのような状況のなかでも、デート代は「男性がほぼ払う」「男性が多めに払う」割合が7割に達し、割り勘は2割未満でした。普段の出費を抑えて婚外彼女とのデートに使う、つましい男性の姿が想像できます。調査対象である30代以上の男性の多くには「デート代は男が払うもの」という意識があることがうかがえました。

世帯年収別にみると、想像通り年収の高い男性ほどデート費用が高額な傾向があります。しかし支払いに関しては年収400万円未満の層でも年収1000万円~1800万円の層でも「男性がほぼ支払う」の割合に大きな違いがないこと(おおむね4割前後)も興味深い結果です。

連絡頻度は毎日連絡するカップルが男女とも3割、数日に1回が3割弱で、会うのは月1回以下が中心ながらも頻繁に連絡を取り合っている姿がうかがえます。人生のもう1人のパートナーとして、互いに支えあっているのでしょうか。

◆今後の調査予定

次回も今回と同様に婚外恋愛経験者男女350人を対象とした調査結果とその分析を報告します。次回の第6報(本調査報告の第4弾)では、婚外カップルがよくデートする曜日・時間帯やセックス頻度などを紹介するほか、普段はあまり知られることがない「妻バレ」「夫バレ」の実態も報告する予定です。

また今後は、セックスレス、ロマンチック・ラブ・イデオロギー、セカンドパートナー、既婚者の異性関係など、「現代の夫婦関係の形」「既婚者の新たな生活スタイル」「既婚者の出会いや恋愛」をテーマとした調査を実施していきます。今後も私どもの調査について注目していただければ幸いです。

◆本調査に関するお問い合わせ

今回の調査内容やデータの詳細に関するお問い合わせ、報道関係の皆様の取材依頼やお問い合わせは下記までお願い申し上げます。また、大学関係者や研究職の方に向けてローデーターの提供などの研究協力も行っておりますので、ご一報ください。

レゾンデートル株式会社
〒160-0022 東京都新宿区新宿4-3-15 レイフラット新宿B棟3F
問い合わせ:info@healmate.jp
担当:浦野

婚外恋愛に関する実態調査 第5報のPDFデータは下記よりダウンロードしていただけます。

pdf
婚外恋愛に関する実態調査 第5報
pdf
プレスリリース掲載データ

◆既婚者マッチングアプリ「Healmate(ヒールメイト)」について

Healmate(ヒールメイト)は、「異性の友達」や「セカンドパートナー」づくりを目的とした既婚者専用のマッチングアプリです。安定した結婚生活を送っていても、たまには家庭や職場などで果たす「役割」から解放されたい、癒されたい、本来の自分を出したいなどと思うことがあるでしょう。そんなとき、何でも話せて信頼できる異性の友人やパートナーがいて支え合うことができれば、日々の生活を今よりももっと前向きに過ごせます。

Healmate(ヒールメイト)は、そんな異性の友人やパートナーとの真面目な出会いを見つけられるマッチングサービスです。

既婚者のためのマッチングアプリ

既婚者のためのマッチングアプリ

癒し合える
出会い

あなたに

インターネット異性紹介事業 届出済
受理番号(30220008-000)