「300人以上と会って、やっと出会えた」婚外恋愛の「自然体でいられる彼」──えれんさん(41歳)のカタチ
[連載]婚外恋愛、それぞれのカタチ
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2020年の日本家族計画協会の調査(※)によると、「浮気・不倫経験がある」と答えた男性は67.9%、女性が46.3%。2017年の調査結果、男性37.0%、女性24.4%から大きく増加している(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めている)。
なぜ、彼(女)たちはパートナー以外と関係を持つのか。どう始まり、どう終わるのか。さまざまな背景を持つ「婚外恋愛の経験者」たちに、その実態を聞いていく。
今回は「婚外恋愛で300人以上と会った」と語る、一児の母・えれんさん(41歳・女性)に話を聞いた。
「私は性欲強めだけど、夫は寝ちゃう」

「夫婦仲はいいし、レスでもないけど、どこか心が満たされなくて……」
えれんさん(41歳・仮名)が婚外の世界に足を踏み入れたのは、第一子を出産してからしばらく経った2024年のこと。2023年に出産した子どもは今2歳半で、子育ても少し落ち着いてきたころだった。
「私は性欲が強めなんだけど、2歳年下の夫は、子どもの寝かしつけで一緒に寝てしまい、起きてこないタイプ。
あと、産後はホルモンのバランスもあるのか、お互い初めての子育てだったし、どこか心がすさんでいました」
そんなとき、ニュース番組で「セカンドパートナー特集」を目にした。「こういう世界があるんだ」と思った瞬間、胸がざわついたという。
「そこからネットで調べるうちに、ヒールメイトや他の既婚者専用マッチングアプリに登録しました。一児の母として、妻としての日常から少しだけ抜け出して、“ときめき”みたいなものをもう一度取り戻したかった」
そうと決めたら、えれんさんの行動は早かった。

アプリとパーティで「300人と会っても見つからなかった」
早速、アプリでは「グループチャットで話しやすそうな人」から会ってみたそうだが……。
「会ってみるとすぐに違和感が出て、次につながらないことがほとんど。だから、アプリはお休みして、既婚者パーティに足を運ぶようになったんです。
最初の2〜3か月は月2回くらいパーティに参加して、アプリも合わせると300人くらいの男性と会ったんじゃないかな」
パーティに参加することで自己肯定感が上がった部分もあったという。
「パーティは100人近く集まることもあって、最初は“こんなに私のことを見てくれる人がいるんだ”って、自信がつきました。
でも、結局その中で“もう一度会いたい”と思える人は誰ひとりいませんでした。最後の方は『また、この人』かってお互いなってましたし」

出会いを重ねるなかで、こんな“ありえない”人たちにも遭遇したと語る。
「外見至上主義で、『見た目でこの先に行くか決めて、セックスで判断するんだろうな』っていう人は直感で分かります。褒め方が『外見しか見てないな、中身は気にしないんだな』という感じで。
あと、会ったばかりなのに収入や過去のモテ話を延々と自慢してくる人も多かったです。こっちが褒めたらドヤ顔。この人のこと褒め続けないといけないの?って」
そんな出会いばかりを繰り返すうちに、えれんさんの中で“人を見る基準”が少しずつ固まっていった。
「50人~100人くらい会っているうちに『身長180cm以上・35〜45歳・同じ県内』で絞るようになりました。でも、条件だけで見てもだめなんですよね。会ってみると、肝心な“性格”が合わないことが多かった」
それでも、出会うのをやめることはできなかった。
「正直、何度も『もうやめようかな』と思ったんです。でも、どこかで“本当に合う人”がいるんじゃないかと思って、やめられなかった。
最後にもう一度だけ、と決めていたタイミングで、Healmate(ヒールメイト)に出戻りして--彼に出会ったんです」

「この人で終わりにしよう」と思って出戻りしたアプリで……
「この人でダメなら、もうやめよう」そう決めてヒールメイトに戻った2025年3月。えれんさんは、6歳年下のAさん(当時35歳)とマッチングした。
顔写真の交換はしなかった。けれど、最初のやり取りで、不思議な安心感を覚えたという。
「最初のメッセージで、出張先で立ち寄ったカフェの写真が送られて来たんです。そこが私の好きなカフェで、その話題に。それだけで“あ、この人とは波長が合うかも”って思ったんです。
初めてのデートは、夜。レストランで食事をしてから、夜桜を見に行きました」

Aさんには5歳の子どもがいる。6年間レスの状態で、ときめきが欲しくて婚外を始めたのだという。
「最初から、全然緊張しなかった。会話のテンポが合うし、話をちゃんと聞いてくれる。その夜、桜の下を歩きながら“これでダメならもう婚外はやめよう”って決めてた気持ちが、すっと消えたのを覚えています」
Aさんは違う県に住んでいるが、車で1時間半かけて会いに来てくれる。「それだけで大事にされてるって思えるんですよね」とえれんさんは笑う。
「デートのペースは週1回。子どもが保育園に行っている間にランチをして、ドライブをして、ホテルに寄ってから夕方には帰宅することもあれば、夜に会うこともあるし、お泊りもしたことがあります。
もともとひとりでカラオケに行くこともあったし、好きなバンドの遠征に行くこともあったから、夫には“ちょっと出かけてくる”って言っても怪しまれないんです」
連絡もまめに取り合っている。
「3時間以上LINEが空いたら“忙しいなら教えてね”ってお互いに言い合うくらい。文章のやり取りも大事にしていて、一行でも適当な文章はこない。LINEはただの連絡ツールじゃなくて、文字で愛撫するようなものだと思ってます」
桜の下での出会いから、えれんさんの婚外恋愛はそれまでとはまったく違うものになった。
「これまでの人とは違う、安心できる関係。ようやく本当に会いたかった人に出会えた、と思いました」
そして、Aさんとの楽しみは、夜のその先にもあった。

むっつりドMの彼を「自分好みに調教」
「最初は、体の相性がいいとは言えなかったんです」
えれんさんは、正直にそう打ち明ける。だが、時間を重ねる中で、ふたりの関係は少しずつ変わっていった。
「あるとき、“自分好みに調教していっていい?”って聞いたんです。そしたら“いいよ”って言ってくれて。そこから一気に距離が縮まった気がします」
えれんさんは、自分の欲望を言葉にすることに抵抗がないタイプだ。エロトークも、最初は彼女から積極的に仕掛けていたという。
「最初は彼、恥ずかしがって全然乗ってこなかったんです。でも、回数を重ねるごとに段々と素直になってくれて。今では彼も乗ってきてくれるようになりました。
彼の性格は、穏やかで怒らないタイプ。ベッドの中では“むっつりドM”。こっちがちょっとSっぽくリードすると、すごく嬉しそうなんです」
出会ってから数ヶ月。最初は手探りだった体の関係も、今では彼女にとって「自分を解放できる時間」になった。

「話を聞いてくれる、自然体でいられる人」
「Aさんとは一緒に食事をしているときも、ドライブの最中も、沈黙が気にならない。むしろ心地いい静けさに変わるんです。
これまで会ってきた人とは、常に気を張っていたんだと思う。でも彼と一緒だと、無理して盛り上げなくてもいいし、かっこつけなくてもいい。“自然体の私”を見せられるんです」
将来の話も、少しずつするようになった。
「再婚したい気持ちはあります。でも、子どもが小さいうちは今のままでいいかな。だからといって、分散とかは考えないし、されるのも嫌。信じたいって思える人に出会えたのは、私にとってすごく大きいです」
これまで300人近くの男性と会って分かったのは、条件や外見よりも大切なものがあるということだ。
「まずは、こっちの話をちゃんと聞いてくれる人。何かあればきちんと話し合える人。お互いに“好かれよう”って無理をし合うんじゃなくて、そのままの自分を大事にしてくれる人。
そういう相手なら、駆け引きもいらないし、ヤリモクにもならない。結局、身長や条件じゃなくて、性格なんです。
あとは、背伸びせずに自然体でいられる相手を選ぶこと。自分の本能を信じて、何を一番大事にしたいのか見極めればいいんじゃないかな」
--「お互いに自然体でいられる人と、自分に素直になれる恋愛ができるといいですね」と、えれんさんはやわらかく笑った。その言葉は桜の花びらが舞うように、静かに胸に落ちてきた。

※出典:【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ
https://www.jfpa.or.jp/pdf/sexservey2020/JexSexSurvey_p12.pdf
(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めているため注意)
<取材/編集部、文/綾部まと>
綾部まと | ライター、作家。明治大学法学部を卒業後、三菱UFJ銀行の法人営業、経済メディア「NewsPicks」で有名なユーザベースを経て独立。主に経済や恋愛について執筆。フランス在住。 X:@yel_ranunculus Instagram:@ayabemato note:@happymother |
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綾部まと