「浮気症の夫に“復讐”するため」婚外恋愛で「オープンマリッジに」──6児の母・佳子さん(63歳)のカタチ

[連載]婚外恋愛、それぞれのカタチ
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2020年の日本家族計画協会の調査(※)によると、「浮気・不倫経験がある」と答えた男性は67.9%、女性が46.3%。2017年の調査結果、男性37.0%、女性24.4%から大きく増加している(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めている)。
なぜ、彼(女)たちはパートナー以外と関係を持つのか。どう始まり、どう終わるのか。さまざまな背景を持つ「婚外恋愛の経験者」たちに、その実態を聞いていく。
今回は「2人の年下彼氏とオープンマリッジで交際している」という、6児の母・佳子さん(63歳・女性)に話を聞いた。
きっかけは「夫の浮気」

「浮気を繰り返す夫」との間に、6人の子を出産
佳子さん(63歳)が夫と出会ったのは高校2年の時。お互いに別の恋人がいたが、卒業後のクラス会で再会し、25歳で結婚。翌年に第一子を出産し、以後6人の子を育ててきた。
「当時は気づきませんでしたが、夫には新婚当初から浮気癖があったみたいです。それが発覚したのは、2人目の産後。私が母と旅行に出かけている間に、9歳年下の女性を自宅に連れ込んでいたらしく、お風呂場に長い髪の毛が落ちていました」
夫を問い詰めたところ、なんと「その子からは『今までで一番よかった』と言われた」と開き直られたのだとか。
「夫は性欲が強く、夫婦の営みは週1ペースで続き、40歳までに子ども6人を出産しました。彼女と別れた後も、女性の影が絶えることはありません。傷つきましたが、あの頃は家事と育児に追われ、離婚という考えには至りませんでした」
佳子さんが55歳の頃、転機が訪れる。夫が男性機能を失ったのだ。
「これでやっと女遊びも終わる……そう思いましたが、甘かったです」
夫に彼女を紹介されて「心が折れた」

60歳になった夫は、近所に飲食店をオープン。夢だった店舗経営を始めたものの、そこには既に彼女の存在があった。
「夫は彼女と食材の仕入れのために遠くのスーパーへ行ったり、ゴルフやボウリングに行ったり。朝の買い出しから深夜のクローズまで、彼女と一緒で、食事をうちですることは一切ありませんでした。
そのことを問いただしたら『彼女には友情に近い愛情を抱いている。これからも大切にしたい』と説明されて、限界を迎えました」
そこで佳子さんは「じゃあ、私も婚外の相手を作っていいよね?」と啖呵を切って、既婚者専用マッチングアプリ「ヒールメイト」に登録。しかし、使い方が分からず、娘に「いいねが来たらどうすればいいの?」と聞いてしまい……。
「『何やってるの!バレたら大変でしょ!』と言われ、わずか2日で退会しました(笑)。
あの時は死にたかった。でも母が生きていたから、悲しませちゃダメだと言い聞かせて、なんとか生きていました」
一年後のある日、朝から体調不調を訴えていた夫のことが気がかりで、彼の職場へ行ったと話す。そこにはなんと、彼女の姿があったという。
「夫からは『黙っとれば分からんと思った』って言われて、この人は一生変わらないんだって。心が折れました」
この一件をきっかけに、佳子さんは再び婚外恋愛の世界へと足を踏み入れることになる。
大学の先生と、授業後におうちデート

佳子さんは「ヒールメイト」を再開。条件は一切設定せず、「いいね」をくれた人の中から、直感で選んだという。
「登録3日目でマッチングしたのが、2歳年下のAさん(60歳)。メッセージが知的でユーモアもあって、今まで出会ったどの男性とも違っていました。写真を見た瞬間、この人だ!と思って、やり取りしていた他の男性は全てお断りしました」
やがて10日後にはLINEに移行し、アプリは退会。初めて会うまでに2ヶ月、毎日メッセージを重ねた。
「彼は大学で教えていて、3年前から単身赴任をしていたみたいです。彼の授業終わりにアパートでお昼食べて体の関係を持つ、半日デートが多かったかな。日帰り温泉、美術館、お互いの地元へのプチ旅など、一日かけたデートをしたこともあります」
しかし、9ヶ月が過ぎたある日、急に音信不通になってしまったのだとか……。
「チケットを渡すつもりだったコンサートも、旅行の予定もすべて立ち消えに。全部で会ったのは9回。だけど私にとっては特別でした。今でも忘れられません」
「他人の人生を生きること」は、もうやめる

4歳年下の彼とは「下ネタも言い合える仲」
気持ちの整理がつかないまま、佳子さんは「ヒールメイト」で次の相手を探した。そこで出会ったのが、4歳年下のBさん(59歳)だった。
「ヒールメイトのグループチャットで知り合い、徐々に仲を深めて、LINEに移行しました。やり取りは1週間に1度くらい。でも、話してみると面白くて。男友達みたいで、気楽でした」
Bさんは、セフレを探していた過去もあるオープンな男性。率直な物言いに驚かされることもあったと話す。
「『ロングヘアも服も色気がない。変えなきゃダメ』ってズバッと言われて、ちょっと傷つきました。でも、Bさんとの出会いをきっかけに、自分の言動を見つめ直すようになったんです。
以前は『夫が浮気をするから、私もする』『夫の彼女がショートヘアだから、私はロングヘアにする』という、他人の存在に動かされていました。でも、彼と接する中で、自分がどうしたいかを考えるようになってきたんです」
そこで、自分の魅力を見つめ直し、服装や髪型も変えていったそうだ。
「そんな理由で髪型を決めていた自分が恥ずかしくなって。今では自分のために見た目を整えるようになりました。実はロングヘアを卒業しようと思って、美容院を予約済みです。
『もっと綺麗になって、また会おう!』って、彼にも言ってあります」
2歳年下の彼とは「プラトニックな関係」

一方で、佳子さんにはもう一人の存在がいる。2歳年下のCさん(62歳)だ。
「Cさんは社会的地位がある人で、すごく丁寧に接してくれます。LINEでは朝晩の挨拶も欠かさず、会うのは月に2回くらい。プラトニックな関係で、まだ体の関係はありません」
BさんとCさん--二人の異なる関係性が、佳子さんを支えている。
「どちらか一方にのめり込むことなく、自分を保てている気がします。婚外恋愛では、突っ込むのは片足だけにするようにしています。両足を突っ込むと、もう抜けられないので」
夫に見せた変化にも、小さな手応えがあった。
「出かける時、夫に『どこ行くの?』と聞かれたから、『あなたも彼女と出かける時は教えてくれなかったよね。なんで私だけ言わなきゃいけないの?』って言い返しました。
そしたら、鳩が豆鉄砲を食ったような顔してて、ちょっとスッとしましたね(笑)」
「この家は、子や孫が帰ってくる場所」
自分軸で生きること

佳子さんには6人の子どもと、可愛い孫たちがいる。その存在が、自分を見失わないためのブレーキになっているという。
「離婚ではなくてオープンマリッジという形をとっているのは、子どもたちのためでもあります。孫を連れてみんなが帰ってこられる家は、絶対に守りたい。それが私にとっての軸です」
親戚との関係は良好で、次男の嫁とは「サレ妻仲間」として話すことがあるという。
「『私も同じだから気持ち分かるよ』って寄り添ってあげてます。Aさんのことも、BさんやCさんのことも、隠さず話しています」
佳子さんは今も、婚外恋愛の世界にいる。Bさんと次のステップに進むかもしれないし、Cさんとの穏やかな関係を続けるかもしれない。もしくは、また別の出会いが待っているかもしれない。
「元彼を超える人が見つからないって、ずっと思っていました。今でも思い出します。
だけど、根気強く探せば、また出会えると思う。諦めたら終わり。突っ込むのは片足だけ、を忘れず、自分軸を持って恋をすれば、いつでも人生はやり直せると思っています」
--夫の浮気、苦しみの末の婚外恋愛、そして自分軸の確立。波乱に満ちた63年間を経て、佳子さんは今、「自分のために生きる」ことを選んでいる。
他人の人生に振り回されるのではなくて「私はどうしたいのか?」と問い続ける日々。その答えは、恋愛という形を借りて、少しずつ輪郭を帯びてきた。
彼女の言葉には、年齢や立場にとらわれず、自分らしく生きようとするすべての人へのエールが込められているようだった。
※出典:【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ
https://www.jfpa.or.jp/pdf/sexservey2020/JexSexSurvey_p12.pdf
(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めているため注意)
<取材・文/綾部まと>
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