「義母と夫、味方ゼロの家から逃げたくて」婚外恋愛で「“木陰”を見つけた」--こふきいもさん(40歳)のカタチ

[連載]婚外恋愛、それぞれのカタチ
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2020年の日本家族計画協会の調査(※)によると、「浮気・不倫経験がある」と答えた男性は67.9%、女性が46.3%。2017年の調査結果、男性37.0%、女性24.4%から大きく増加している(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めている)。
なぜ、彼(女)たちはパートナー以外と関係を持つのか。どう始まり、どう終わるのか。さまざまな背景を持つ「婚外恋愛の経験者」たちに、その実態を聞いていく。
今回は「婚外恋愛は“木陰”みたいな場所」と語る、ニ児の母・こふきいもさん(40歳・女性)に話を聞いた。
夫と義母のストレスで「円形脱毛症・カサンドラ症候群」に

「夫とは、まともに会話できないんです。だから“話さない”ことが、平和のコツ」
そう語るのは、ニ児の母・こふきいもさん(40歳・女性)。現在は2人の子どもを育てながら、同じ敷地内に住む夫・義母と関わり続ける生活を送っている。
「夫とは、26歳の頃に結婚しました。付き合っているときは優しかったんです。でも、結婚後は、どんどん態度が横柄になっていきました。
疲れたり虫の居所が悪いと、フキハラ(不機嫌ハラスメント)も目立つように。ぜんぶ私が悪いと思わされて、ずっとしんどくて。その繰り返しでした」
結婚生活が約10年過ぎた時、夫の転職をきっかけに、彼女は意を決して、これまでの不満を伝えることにした。
「『ずっと話し合いができないのがしんどかった』『ちゃんと向き合ってほしい』って伝えたんです。でも夫は、『責められた』『怒られた』としか受け取らなかったみたいで……。
それ以来、余計なことはお互い言わないようになって、まるで線路の上を並走するだけの関係になりました」
そんな生活の中で、彼女の身体と心は静かに限界を迎えていた。
「夫の顔を見るだけでお腹が痛くなって、声を聞くと息が苦しくなる。体重は5kg減り、円形脱毛症になって、不眠のために訪れた心療内科では『カサンドラ症候群』と告げられました。
私は、家の中で壊れてしまいましたね」

しかも義母は「そんなに嫌なら離婚したら?」と突き放す。夫の味方である義母と同じ敷地内で暮らしていたこふきいもさんには、心を寄せられる相手が誰もいなかった。
「家の中には味方はいません。だからこそ、“甘えてもいい他人”を探したんです。自分を保つために」
やがて、彼女は婚外恋愛という“息継ぎの場所”を見つけることになる。
きっかけはLINE、元同僚の彼と再会
婚外恋愛に足を踏み入れたきっかけは、ふとしたLINEの一言。メッセージを送った相手は、かつての職場で出会った2歳年上の男性・Aさん(当時38歳)だ。
「職場にいた頃、Aさんはとにかく目立つ存在でした。大学時代にスポーツ大会で優勝したこともあるワイルド系の男性で、職場の女性の多くが好意を寄せていたと思います。私もそのひとりでした」
こふきいもさんは当時、出産を機に職場を離れていたが、Aさんとは新年の挨拶を交わす程度には連絡を取り続けていたという。
「私が『いよいよ、ダメになったよ』ってLINEをしたら、Aさんも『うちも今、けっこう大変でさ。話聞くよ』って返してくれたんです。そのとき彼の家庭も、崩れかけていたみたいです」
互いに心が弱っていたこともあり、それまで年1回くらいだった連絡が毎日になった。

「『いってらっしゃい』は、私から毎日送信していましたね。家で言えないから、言いたかったのかな(笑)」
それから“男女の関係”になるのは自然な流れだった。けれど、Aさんの家に行って関係をもつ前、彼は驚くべきことを言った。
「すごく突き放した感じで、『はじめに言うようにしているんだけど、他にも2、3人の女性がいるよ。それでもよければ来れば?嫌ならやめれば?』って。
でも当時の私は、とにかくどん底で。そんな彼でもそばに居たいと思ってしまいました」
Aさんは、セックスに対しても愛情を重ねるというよりは「雑だった」と彼女は振り返る。
「デートといっても、出かけることはほとんどなくて、彼の家ばかり。洗濯物を畳もうとしたら『触るな』って言われたこともあって。他の女性にバレたくなかったんでしょうね。
そんなところに傷ついてもいたけど、LINEで“なんでもないやりとり”を毎日続けてくれることが、救いだったんです」
Aさんは春から秋にかけて趣味のスポーツに忙しく、会えるのは冬場のみ。彼女にとっては“救いの存在”でも、彼にとっての実態は「都合のいい存在」だった。
好きだけど、このままではさみしい--そんな気持ちから、彼女は既婚者専用マッチングアプリの世界に足音を踏み入れることになる。
出張の多い経営者の彼から
「“お土産”をもらった」
「冬しか会えないし、LINEが来るのをずっと待っているのが、つらくなってしまって。だったら自分から探しに行こうと思って、既婚者クラブに登録しました」
条件は、同じ県内に住んでいて、年齢はプラスマイナス2〜3歳まで。しかし……。
「Aさんの影を引きずっていたんだと思います。体が大きくて、自信がありそうな、似たような人ばかり選んでしまって。
でも、しっくりくる人はいませんでした」
そんな中、出会ったのが1歳年下のBさん(37歳)。かつてはマスコミで仕事をしており、現在は自分で事業を立ち上げているという、いわゆる「ハイスペック男性」の経営者だった。

「初対面の印象はすごくスマートで、話し上手。レストランも、接待で使っているような見栄えのいい場所に連れて行ってくれて、『非日常』を味わわせてくれた人でした」
最初の半年ほどは、プラトニックな関係だったという。
「経営の悩みや、お客さんとのやりとりの話をしてくれて、仕事でどんな人に会ったとか、国内の各地やアジア、オーストラリアなどの海外に出張に行った話とか。
LINEも毎日たくさんしてくれて、すごく嬉しかったんです」
だが、ふたりの関係が深くなるにつれ、「あれ?」と感じる瞬間も増えていく。
「彼はコンドームが嫌いで、行為はナマだけ。エリートの男子校出身で、経験が少ないみたいだから、アダルトビデオの影響も大きいのかもしれません。でも、出張先では女の子のお店にも行っているらしくて、病気が怖いなと思っていました。
ある日、『やっぱりナマは無理かも』と伝えたんです。するとその週末に『スマホ変えてくる』って言い残して、急に連絡が取れなくなりました」
それからまもなく、彼女はSTD(性感染症)に感染していることが発覚。連絡を絶たれた状態で検査結果を突きつけられ、Bさんに最後の連絡を入れた。
「名刺をもらっていたので、電話しました。そしたら『俺も尿路感染症で、今、出張先の宮古島で点滴を打ってる。LINEの移行がうまくいかず連絡ができなかった』って。もう、言い訳にしか聞こえなかったです」
華やかに見えたBさんとの時間は、突然終わりを告げた。心も体も開いた分だけ、傷も深かった。
彼との別れをきっかけに、彼女は“婚外恋愛”への向き合い方を大きく変えていくことになる。
「愛してる」より「好きかも」くらいが、
ちょうどいい
「もうハイスペとか、高収入とか、イケメンとか、そういうのはどうでもよくなって。そもそも、結婚相手とは違って私の生活を支えてくれるわけではないし、相手の子どもを産むわけではないので、見た目や職業、年収とかで相手を選ぶ必要ってないなって」
そして「ヒールメイト」に登録。力が抜けた途端、「面白い人」が自然と寄ってくるようになったという。
「心を折られたのがAさんで、体を傷つけられたのがBさん。どちらも、寂しさにすがっていたんでしょうね。ヒールメイトでは、掲示板でたくさん仲間と話して学びました」と冷静だ。
「『付き合おう』『独占したい』と思ってしまうと、重いんです。今までは、寄りかかれるような頼りがいのある人、大好きになれる人を探してしまっていました。
そうじゃなくて、ただ一緒に楽しく出かけるだけでいい。ネガティブな気持ちの不倫より、ポジティブな相棒の方が楽しいんじゃないか、と気づいたんです」
現在、子どもたちは手が離れかけてきた年頃だが、それでも母親業に終わりはない。日々のタスクに追われながら、それでも「自分を見失わないように」と、ヒールメイトでの小さな時間を大切にしている。

「婚外恋愛のおかげで、夫に少しは寛大になれました。婚外をしていなければ、絶対に闇に落ちていたと思う。
今まで人生が悲しくて仕方なかったけど、少しはマシになりました。漆黒がライトグレーになった程度だけど(笑)」
「婚外恋愛って、すごくネガティブな印象を持たれがちだけど……」と前置きして、彼女は続けた。
「私にとっては、生きるための選択肢でした。『愛してる』なんていらない。『好きかも』って思える人と、少しだけ繋がる。それだけで、救われることもあるんです。
婚外恋愛は、誰にも見つからない“木陰”みたいな場所。私は、そこに座って、ひと休みして、また家に戻っていくんです」
--母として、妻として、そして一人の女性として、すべてを完璧にやり遂げることは難しい。それでも、誰にも知られずに木陰に腰を下ろし、小さく深呼吸をすることができたら……また、歩き出せるかもしれない。
家の中に味方がいない。そんな彼女が見つけた「婚外恋愛」のカタチは、恋に溺れるための場所ではなく、少しだけ息をつくための避難所だったのかもしれない。
※出典:【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ
https://www.jfpa.or.jp/pdf/sexservey2020/JexSexSurvey_p12.pdf
(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めているため注意)
<取材・文/綾部まと>
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