「夫はギャンブル依存症」婚外恋愛で「パニック障がいも包んでもらえた」——レモンさん(51歳)のカタチ

[連載]婚外恋愛、それぞれのカタチ
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2020年の日本家族計画協会の調査(※)によると、「浮気・不倫経験がある」と答えた男性は67.9%、女性は46.3%。2017年の調査結果では、男性37.0%、女性24.4%だったことから、いずれも倍近くに増加している(※同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含まれている)。
なぜ彼(女)たちはパートナー以外と関係を持つのか。どう始まり、どう終わり、何を得たのか——。さまざまな背景を持つ「婚外恋愛の経験者」たちに、その実態を聞いていく。
今回は「パニック障がいも含めて、愛してくれる彼氏と出会えた」という、レモンさん(51歳・女性)に話を聞いた。
夫はギャンブル依存症で「家族のお金を盗む人」

「今思えば、なんであの人と結婚したのか。きっと“もう失敗したくない”って気持ちが強すぎたんだと思います」
そう語るレモンさん(二児の母・51歳)の、一度目の結婚は22歳の時。夫の不倫で、わずか3年で破綻した。
「出戻りという言葉が今よりも重たかった時代で、実家でも肩身が狭く、近所の目も気になりました。
だから、次に選ぶ相手は“好き”よりも“安定”を重視して選んでしまったんです。真面目で優しそうな人なら大丈夫だろうって、自分に言い聞かせて……」
27歳で再婚。しかし、実態は理想とはかけ離れていた。
「二番目の夫は、家事も育児もまったくしない人でした。極めつけはギャンブル依存。私の財布からお金を抜いたり、実家に遊びに行った時に、父の財布からも盗んだりしていました」
レモンさんは育児疲れから体調を崩し、子どもを連れて実家に戻ったこともあった。だが夫は変わらない。家計にも非協力的だから、彼女は育児をしつつパートを掛け持ちしていた。
こんな夫が「ただの同居人」となるのに、時間はかからなかった。
「夫とはもう10年以上セックスレス。だけど、もう今さら離婚っていう気力もないし、子どももいるし。
でもね、心のどこかでずっと思ってたんです。“このまま“女”として終わっていいのかな”って」
そんな中で、レモンさんは“最後のチャンス”に賭ける決意をする。
「このまま終わりたくない」50代での婚外恋愛

50歳が近づいた頃、ふと胸の奥から湧き上がるような気持ちがあった。
「このまま終わってしまうのかな。“女”として。人として。またセックスしたいな、って思ったんです。素敵な人と」
実は30代の頃、職場の同僚と不倫関係になったことがある。さらに、離婚後の20代には出会い系サイトも経験済みだ。
彼女はネットで検索して、既婚者専用マッチングアプリに登録した。
「最初は怖かったですよ。こんなアプリでまともな男性なんて、ほんとに存在するの? って。でも、“このまま何もせず終わっていいのか”って思ったら、自然と指が動いてました」
アプリ登録後、多くの「いいね」が届いた。ほとんどは話が続かなくなったが、3歳年下のAさん(48歳)だけは違った。
「Aさんとは会話が続いたんです。営業職だから話し上手っていうのもあるのかも。とにかく返事が楽しみで、毎日が少しだけ明るくなった気がしました」
アプリ上で3週間ほどやりとりしたあと、LINEに移行し、10日後に会うことになった。
「ぼかしの写真通りの人で、違和感もなかった。最初は“またお誘いしてもいいですか?”って言われて、社交辞令かなと思ったけど、その夜すぐにLINEが来ました。
そこで“あ、この人は違うかも”って思ったんです」
レモンさんにとって、それは「自分を取り戻す」最初の一歩だった。
彼との関係は「心の避難所」

最初に会ってから、Aさんはすぐに「付き合おう」とは言わなかった。それがまた、レモンさんには心地よかった。
「ドライブデートを何度か重ねても、まったく手を出してこなかったんです。なんていうか、“急がない人”っていう印象で、それが逆に新鮮でした」
やりとりは毎日続いた。LINEは1日1~2通ほどだが、毎回が丁寧で長文。次の予定をきちんと立ててくれる。
「“マメな人”って、あまり男性に対して感じたことがなかったので、びっくりしました。1年近く経った今でも、そのマメさは変わっていません」
ふたりが付き合うようになったのは、出会ってから約4ヶ月後。Aさんの方から「お付き合いしてください」と言われた。
「本当に嬉しかったです。“ああ、この人と一緒にいたい”って、心から思いました」
さらに、彼女が深く心を動かされた出来事がある。それは、自身のパニック障がいについて話したときの、Aさんの対応だった。
「私は電車に乗れないんです。だから、都内とか遠出はちょっと難しくて……そう伝えたら、彼が“行けるところまで、俺が車で連れていくよ”って言ってくれたんです。
その言葉を聞いた瞬間、涙が出るほど嬉しかった。 私の“できない”を責めないで、包み込んでくれる感じでした」
身体の関係も、交際を始めてから自然に始まった。
「これまでの誰よりも、相性が合うと思いました。何より、気持ちが繋がっているから安心して委ねられるんです」
遠方まで足を伸ばしたこともある。仕事や家庭のしがらみを離れて過ごすその時間は、レモンさんにとって“心の避難所”のような存在になっていた。
「また“女”に戻れたような気がしたんです。彼に出会えて、本当によかった」
それは、自己肯定感を取り戻す恋だった。
もしバレても「文句を言われる筋合いはない」

夫との生活に、もう期待はしていない。
「婚外恋愛をしてからも、夫とは必要最低限の会話しかありません。下の子の受験のこととか、日々の連絡くらい。家庭内別居に近いと思います。
でも、離婚したところで楽になる保証もない。だったら、外に“心の居場所”があってもいいですよね」
レモンさんにとって婚外恋愛は、自分を守る“心のセーフティネット”のようなものだった。
「夫に文句を言われる筋合いはありません。子育てに追われて体調を崩し、寝込んでいるときにも夫は何もしてくれなかった。むしろ、ギャンブルに行き、嘘の言い訳ばかり」
そんな日々の中、夫がレモンさんの車に“エアタグ”を仕込んでいたことがあった。Aさんとのドライブ帰り、何気なく見つけた小さなタグにぞっとした。
「問い詰めたら“間違えて落としただけ”って言い訳されたけど、信じていません。もし浮気を疑ってるなら、笑っちゃいますよ。自分はあれだけ勝手なことしておいて、って」
実際、車にドライブレコーダーがあることも知っている。夫に何を見られようが、もう動じない自信がある。
「もしバレたら、“彼はただの相談相手”って言ってやろうと思ってます。何も怖くないです」
結婚生活における“信頼の貯金”はとっくに尽きている。だからこそ、レモンさんはAさんとの時間を、大切に抱きしめている。
彼女はAさんとの関係に満足しつつも、ヒールメイトを使っている。その理由は女友達の会話だ。
「掲示板を見るのが楽しくて。特に気に入っているのは、女性限定のグループチャット(グルチャ)。オフ会にも何度か顔を出しています。
安心して本音が言える場所なんです。“わかる~!”って共感してもらえるのが、どれだけ救いになるか。 婚外を通じて、信頼できる同性の友達ができたのも、私にとっては大きな財産です」

我慢するのが「いい妻」だと思っていたけれど……
「ずっと我慢するのが“いい妻”だと思ってたんですよ。家庭を守ることがすべてで、自分の気持ちは二の次。だけど、50歳を目前にして、“私の人生ってなんだったんだろう”って、ふと思ってしまったんです」
Aさんと出会って、少しずつ変わっていった。彼との時間は、癒しであり、楽しみであり、そして何より「私に戻れる瞬間」だった。
「恋愛って、特別なことだと思ってた。でも実際は、“自分を大切にしてくれる人”がそばにいるだけで、こんなに前向きになれるんだって、初めて知りました」
もちろん、未来の保証なんてない。再婚を考えているわけでもないし、いつか終わるかもしれない。でも、それでもいい。
「若い頃は、“ずっと一緒にいられる人”を探してたけど、今は“今の私を大切にしてくれる人”がいれば、それで十分。
もう少し、自分を大切にしてあげたいと思うんです。人生の残り時間の中で、“女”としても、“人”としても、ちゃんと笑っていたい」
——「家庭を壊さないために、自分が壊れていく」ような日々を生きていた、レモンさん。誰かと関係を持つことが悪ではなく、「自分を大切にするための手段」であってもいい。彼女の物語は、そう私たちに教えてくれる。
※出典:【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ
https://www.jfpa.or.jp/pdf/sexservey2020/JexSexSurvey_p12.pdf
(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めているため注意)
<取材・文/綾部まと>
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