「男女どっちでもいい」婚外恋愛で「プラトニックに繋がりたい」--明さん(49歳)のカタチ

[連載]婚外恋愛、それぞれのカタチ
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2020年の日本家族計画協会の調査(※)によると、「浮気・不倫経験がある」と答えた男性は67.9%、女性が46.3%。2017年の調査結果、男性37.0%、女性24.4%から大きく増加している(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めている)。
なぜ、彼らはパートナー以外と関係を持つのか。どう始まり、どう終わるのか。さまざまな背景を持つ「婚外恋愛の経験者」たちに、その実態を聞いていく。
今回は「一緒に健康ランドに行けるくらい、全てさらけ出せる相手と出会いたい」と語る、二児の父・会社員の明さん(49歳・男性)に話を聞いた。
新入社員時代から知っている妻と「熱量を失った関係」

二児の父・会社員の明さん(49歳)は、新卒で入社した会社で知り合った2つ上の先輩社員とロマンティックな触れ合いを経て結婚、約20年の生活を送る。家族仲は決して悪いわけではないと話す。
しかし、年月と共に、夫婦の関係は昔の熱量を失い、いつしか「家族」という形へと変容していたのだとか……。
「妻とは新卒時代からの付き合いで、お互いをよく知っているし、特に揉め事があるわけでもありません。離婚も検討していません。ただ、身体的な近づきは、もう10年近くないんです」
もともと性的な触れ合いが多かったわけではないというが、自然な流れで途絶えてしまった夫婦の夜の営みは、二人の間に目に見えない距離を生んでいたのかもしれない。
「レスによって夫婦仲が悪くなったというわけではないんです。会話もしますし、休日には一緒に出かけることもあります。でも、昔のようなドキドキ感とか、特別な感情は、もうずっと薄れてしまったと感じています」
そんな中で、明さんの心に芽生えたのは、性的な欲求というよりも、もっと根源的な願いだったという。
「男女という枠組みを超えて、一人の人間として、エモーショナルに繋がり、お互いを掘り下げていけるパートナーシップへの渇望がありました。
それは、長年連れ添った『家族』という快適な関係だけでは満たされない、心の隙間を埋めるための自然な欲求だったのかもしれません」
そうして明さんは、ある活動の場を見つけることになる。
趣味サークルのオフ会で知り合った女性たち

3年ぶりに再会、そして再熱
明さんが始めたのは、趣味仲間を探すためのサークル。そこで最初に出会ったのは、12歳年下のAさん(当時33歳)だ。
その出会いは5年前に遡るそう。
「当時、参加していた趣味サークルのオフ会で知り合ったのがAさんでした。少しふくよかな、体格の良い女性でした」
趣味のサークルという場所での出会いだったためか、明さん自身、Aさんとの関係を深く考えてはいなかったと振り返る。
「不倫目的というわけではなかったんですけど、 何度か 二人で会って、食事をしたり、時間を過ごしたりした程度で、真剣な付き合いという認識はありませんでした。Aさんの自宅も距離が離れていたのでしだいに連絡を取らなくなって、3か月くらいで自然消滅しました」
それから3年後、Aさんと再会。きっかけは、明さんからの久しぶりの連絡だった。
「ふとAさんのことを思い出して、 軽い気持ちでLINEを送ってみたんです。彼女からブロックされていなかったのか、返信があって、そこからまたやり取りが始まったんです」
久しぶりに会ったAさんは、明さんの記憶の中の面影とは違う女性になっていたのだとか……。
「本当にびっくりしました。ふくよかだったAさんが、見違えるほど痩せて、すごくスタイルが良くなっていたんです。これは 男たちは放っておかないだろうな、と思いました」
そして二人は、再び関係を持つように。しかし、数回会っただけで、 前回と同様疎遠となり、自然に終わりを迎えてしまうのだった。

また違った雰囲気の女性と……
Aさんと別れた一年後に、相席居酒屋で、Bさん(40歳)と知り合ったそうだ。
「Bさんは子どもがいない、細身で上品な雰囲気の女性でした。 Aさんとは見た目も性格も違っていて、新鮮な気持ちで関係を始めることができました」
その女性とは、付き合うことになるが……。
「半年くらいで終わりました。仕事が忙しい時期で 連絡の頻度が少なくなり、最終的にはフラれてしまった、という感じです」
明さんの心にできた、新たな繋がりへの渇望。そんな彼の背中を押したのは、思わぬ人物だった。

取引先の一言から始まった「裏ルート」
「取引先の担当が、結構アバンチュールな人で。懇親会の席で既婚者同士で盛り上がってるアプリを紹介されたんです。まさかそんな話が出るとは思っていなかったので、最初は『へえ、そんなものがあるんだ』くらいにしか思いませんでした」
しかし、その情報は、明さんの心に小さな種を蒔いたという。
その後、 あるきっかけが訪れる。友人が婚活のためにプロのカメラマンに撮影してもらう機会が あり、その場に同席したついでに一緒に撮ってもらったのだ。
「せっかくなら、これも何かのきっかけになるかもしれ ない」と考え、 その写真をプロフィール画像にして、 一ヶ月限定で既婚者専用マッチングアプリに登録してみることにしたそうだ。
「アプリはプロフィール 写真で勝負が決まると思ったので。 プロのカメラマンに撮ってもらった写真は、 効果があったようで、 登録してすぐ多くの女性 から『いいね』が届きました」

アプリを始めると「すぐ身体を求める女性」も
アプリで出会ったのが、Cさん(43歳)だったと話す。
「Cさんは細身で、綺麗系の女性でした。話や趣味が合って、一緒にいて楽しかったんです。休みや生活スタイルも似通うものがあって、 密な関係を築けるかもしれないと思っていました」
彼女とは、色々な場所にデートに出かけ、 過去の女性よりも心の繋がりを感じていたという。しかし、その関係も半年ほどで終わりを迎えたのだとか。
「今思えば、彼女の方が私に合わせてくれていた部分もあったのかもしれません。私は楽しかったんですけど……彼女の望むことを与えてあげられなかった」と、明さんは 残念そうに語る。

二度の別れを経験する中で、明さんの心にはある想いが芽生えていた。「セックスは関係を築く上で重要な要素の一つかもしれないけれど、それだけでは本当の繋がりは生まれないのではないか」というものだった。
「もちろん、セックスも嫌いではありません。でも、それよりも一緒に出かけたり、深い話をしたり、共通の趣味を楽しめる女性と、適度な距離感で長く付き合って行けるのが自分の求める相手像ということに気付きました。」
身体だけを求める相手との間の違和感も、アプリを通して明確になっていた。
「アプリで知り合った女性の中には、食事もせずにすぐにホテルに行きたがる方もいました。でも、そういう方には、どうしても惹かれなかったんです。
もっと、相手の人となりを深く掘り下げてから身体の関係を持ちたい。そうでなければ、途中でつまらないと感じてしまうんです」
「男女どっちでもいい」エモーショナルに繋がりたい
明さんは相手が見つかったら、カフェに行ったり、公園を散歩したり、少し遠出をしたり、とにかく会話を重ねたいと考えているそうだ。
「この年齢で、一緒に健康ランドに行けるような相手と出会えたら、すごく嬉しいだろうなと思います。お互いに年相応の体を晒すわけですから、壁を超えて、心を許せるような、そんな関係でなければ、なかなか難しいでしょうから。心がつながっていれば、男性でも女性でも、どっちでもかまいません」

プラトニックに繋がり、楽しい時間を共有できる。そんなパートナーを求めて、明さんはヒールメイトの画面を見つめている。
--順風満帆な人生を送っている、明さん。一般的な幸せを手に入れているように見える一方で「男女の壁すら超えて、心の奥で深く繋がれる関係」を渇望している。誰もが他人に言えない願いを抱えているのかもしれない。
※出典:【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイhttps://www.jfpa.or.jp/pdf/sexservey2020/JexSexSurvey_p12.pdf
(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めているため注意)
<取材・文/綾部まと>
![]() | ライター、作家。明治大学法学部を卒業後、三菱UFJ銀行の法人営業、経済メディア「NewsPicks」で有名なユーザベースを経て独立。主に経済や恋愛について執筆。フランス在住。 X:@yel_ranunculus Instagram:@ayabemato note:@happymother |
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