「“夫が最後の男”になるのはイヤ」婚外恋愛で「最後の相手”を探した」——あみさん(46歳)のカタチ
[連載]婚外恋愛、それぞれのカタチ
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2020年の日本家族計画協会の調査(※)によると、「浮気・不倫経験がある」と答えた男性は67.9%、女性が46.3%。2017年の調査結果(男性37.0%、女性24.4%)から大きく増加している(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めている)。
なぜ、彼(女)たちはパートナー以外と関係を持つのか。どう始まり、どう終わるのか。さまざまな背景を持つ「婚外恋愛の経験者」たちに、その実態を聞いていく。
今回は「最後の恋の相手を見つけて、婚外恋愛を卒業した」と語る、一児の母のあみさん(46歳・女性)に話を聞いた。
1歳の娘を抱えて「単独で家を購入」
そのまま別居へ

「ほとんど性欲なんてない私だけど、最後にした相手が夫のまま死ぬのは嫌だったんです」
そう語るのは、今は専門職として働く一児の母・あみさん(仮名・46歳)。
新卒で化粧品メーカーに就職し、以来20代を仕事一筋で過ごした彼女が、後に夫となる男性と出会ったのは、33歳のとき。子どもが欲しいという思いもあり、彼の猛アプローチを受けて結婚したが……。
「現実の結婚生活は理想とはかけ離れていました。特にすれ違ったのが、結婚式・新婚旅行・家の購入タイミング。
結婚式はやらず、新婚旅行は彼が休みを取らないまま行けずじまい。『子どもが生まれたら家を買おう』と話し合って、お互いに給与天引きで貯金していたのに、彼は全く動きませんでした」
娘の1歳の誕生日に夫婦喧嘩が爆発し、あみさんは「もう一緒に生活するのは無理」と確信した。
「覚悟を決めて、自分の名義で家を買ったんです。娘のためにも仕事に復帰しなきゃいけなかったので、まずは保育園優先で場所を決めました。夫と最後に話し合おうとしたけど、まったく成立しませんでした」
あみさんは離婚を申し出たが、夫は応じない。現在も別居生活が続いている。
「私のことを引き留めたいのか、ただの嫌がらせか……もう分からない。でも、このまま“夫が最後の男”になるなんて、私の人生としてはあまりに虚しいと思ったんです」
仕事と子育てに全力を尽くしてきた自分に、“最後のご褒美”があってもいいのではないか。
そう思ったあみさんは、当時通っていた専門学校の同級生から教えてもらい、既婚者専用マッチングアプリを始めた。
「100人会って、最後の相手を見つけよう」とアプリをスタート

「100人会って、最後の恋をする相手を見つけよう」と決意したあみさんだったが、最初に会った2歳年下のAさん(当時38歳)に、いきなり心を掴まれることになる。
「出会い方が衝撃的だったんです。私が国家資格を目指していると話したら、その人、初対面で資格の過去問をコピーしてきてくれて、“勉強の仕方を教えてあげる”って、レポートまで用意してくれていました」
彼はメガネをかけたインテリで、ピアノが趣味という一面も持っていた。優しく、マメで、気遣いのできる人だった。
「学校帰りに車で迎えに来てくれたり、有休を合わせてくれたり。頭も良くて、優しくて、ピアノまで弾ける。完璧じゃない?って思いました」
やがて彼は、あみさんの国家試験合格と誕生日を祝って、半年間練習してきた曲を、ピアノで披露してくれた。
「私がリクエストしたんです。ニュー・シネマ・パラダイスの愛のテーマを」
でも、Aさんの夫婦仲は円満で、肉体関係も継続していた。彼は婚外恋愛を『若い頃に恋愛をしてこなかったので、恋愛したかった』という彼の動機でしていて、私がその部分を埋め合わせるようなパーツのように思えて、悲しかったです」
「好き」と「つらい」が、常に隣り合わせ。別れたり戻ったりを繰り返しながらも、Aさんとの関係は2年近く続いた。
しかし、彼の転勤が決まり、関係に終止符が打たれる。
あみさんは、今度こそ「最後の相手」を見つけるために『Healmate(ヒールメイト)』に登録した。
「最後の相手」と出会うも、46歳になる直前でお別れ

『ヒールメイト』でも条件は妥協せず、「今度こそたくさんの人の中から1人を見つけよう」と、20代から60代まで幅広い年代と会った。実際に会った人数は、オフ会や合コンも含めれば100人以上にのぼる。
そんな中で出会ったのが、3歳年下のBさん(当時40歳)だった。身長は180センチ超で、大きくて綺麗な手に惹かれたとのこと……。
「彼と一緒にいる時間はとにかく“快”だったんです。未来を求められない関係だからこそ、私は“快”か“不快”かで判断していて。彼は全方位で“快”だった。
メッセージも毎日やり取りして、1年間で連絡を取らなかった日は、2日だけだったんじゃないかな」
新宿御苑を散歩したり、上野・不忍の池の蓮を見たり、老舗の純喫茶、寄席の鑑賞など、デートの場所は多岐にわたる。
Bさんは奥さんと肉体関係はなく、家族として機能しているだけ。その点ではAさんより心の負担は少なかったが、時折、胸が締めつけられるような気持ちになる瞬間もあった。
「奥さんがいるなかでの“好き”って、限界がありますよね。彼が大好きでもやっぱり未来は望めないし、望んでもいない。最初の人とはよい終わりを迎えられなかったので、最後の人とはどうしても自分が望むような終わりを迎えたかったんです」そして1年の節目を前に、あみさんは決意する。
「もともと45歳を境に、婚外恋愛の界隈から卒業しようと決めていました。彼は本当に素敵な人だったから、この人で最後にしたいって、心から思えたんです。
だから、正直にこの気持ちを伝えて、お別れしました」
掲示板に「卒業文」を残し、婚外恋愛を卒業
あみさんは、『ヒールメイト』でマッチング中の人をすべてブロックし、掲示板に長文の投稿をした。
それはヒールメイトで過ごした1年への感謝と、“最後の彼”との日々を記録した、美しい「卒業文」だった。
「有言実行が自分のルール。だから、あれだけの投稿をしておいてまた戻ってきたら、すごくかっこ悪いじゃないですか。自分にプレッシャーをかける意味もありました」
ヒールメイトで過ごした時間は、エンタメでも逃避でもなく、あみさんにとって“人生の余暇”だった。
「私は育児も仕事も精一杯やってきた。だから“もうちょっとだけ自分のために生きてもいいかな”って思えた。そんな時間でした」
「老後は誰か横にいてほしい」
アプリではない出会いを求めて
別居中の夫とはいまだ離婚が成立していない。長年の溝は埋まらず、連絡も娘のことでの業務連絡のみだ。
「離婚できたら再出発もあるかも……なんて考えていた時期もありました。でも、もういいかなって。今さら法廷で争って、自分をすり減らしたくないんです」
それでも、人生のどこかでふと誰かと出会い、静かに笑い合えるような日々が来たら――。

「再婚相手をアプリで探すつもりはありません。マッチングアプリで出会った人は、あくまで“かりそめ”の関係。本気のパートナーにするなら、リアルの世界で出会った人がいい。
さすがに老後は誰か横にいて欲しいから、どこかで自然に見つかるといいですね」
--婚外恋愛という一瞬のきらめきに癒やされ、自ら幕を引く覚悟を決めた、あみさん。“もう一度だけ、女として恋をしたい”と願ったその時間は、次の章へと進むための「大切な余暇」だった。
<取材/編集部、文/綾部まと>
※出典:【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ
https://www.jfpa.or.jp/pdf/sexservey2020/JexSexSurvey_p12.pdf
(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めているため注意)
<取材/編集部、文/綾部まと>
綾部まと | ライター、作家。明治大学法学部を卒業後、三菱UFJ銀行の法人営業、経済メディア「NewsPicks」で有名なユーザベースを経て独立。主に経済や恋愛について執筆。フランス在住。 X:@yel_ranunculus Instagram:@ayabemato note:@happymother |
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