「年金生活をしつつデート」婚外恋愛は「人生“最終コーナー”の幸せ」──TAKASHIさん(69歳)のカタチ
[連載]婚外恋愛、それぞれのカタチ
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2020年の日本家族計画協会の調査(※)によると、「浮気・不倫経験がある」と答えた男性は67.9%、女性が46.3%。2017年の調査結果、男性37.0%、女性24.4%から大きく増加している(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めている)。
なぜ、彼(女)たちはパートナー以外と関係を持つのか。どう始まり、どう終わるのか。さまざまな背景を持つ「婚外恋愛の経験者」たちに、その実態を聞いていく。
今回は、「妻とは家庭内別居、婚外で幸せを見つけた」と語る、TAKASHIさん(69歳・男性)に話を聞いた。
「家庭内別居、10年以上会話なし」
離婚できないワケとは

「最後に妻と口をきいたのは、いつだったかな……。ご飯も作ってくれませんし、寝室もずっと別。もう10年以上、セックスどころか会話もまともにしてないんです」
TAKASHIさん(定年退職済・69歳)は、高級マンションで妻、そして下の娘と暮らしている。だがその実態は、完全なる“家庭内別居”だ。
妻との結婚生活は43年。同じ職場で出会い、26歳のときに結婚したという。いまや「一緒に暮らしている他人」のような状態だ。
「子どもが2人いるんですが、下の娘がまだ一緒に住んでいるんですよね。それに、今のマンションを手放すわけにはいかない。売れば1億は超えるけど、離婚すれば財産は半分。それじゃ今の暮らしは維持できない」
さらに、立地や家具へのこだわりも、離婚を難しくしている理由のひとつだ。
「ここは駅近の好立地で家賃も高いエリア。年金暮らしじゃとても新しく借りられないし、家具も家電もこだわって揃えてきたものばかり。何より、ずっと暮らしてきたこの土地を今さら離れたくないんですよ」
そんな中、TAKASHIさんが婚外恋愛に踏み出すきっかけになったのが、かつての会社の後輩女性との食事だったという。
「もう辞めた会社だけど、今もつながってる後輩がいてね。一緒にご飯食べたときに“だったらHealmateっていうサービスがあるよ”って教えてくれたんです」
その言葉に背中を押され、TAKASHIさんは登録を決意。
「俺の人生は、もう第四コーナーを回ってる。だからこそ、残りの人生で勝負をしたいと思ったんです」
「結婚は若気の至り」“血”の重要性に気づいた
その「勝負」は妻との関係再構築ではなかった。
「人生で一番大事なのは、結婚相手選びだよ。これは本当に、身に染みてる。いま振り返ると、あの結婚は完全に“若気の至り”だった。情熱だけで突っ走って、相手の価値観も家庭環境もろくに知らずに結婚してしまったんだよね」
その結果、結婚生活のなかで徐々に露呈していったのが「育ちの違い」や「文化の違い」だった。
「最後は“血”だと思う。性格や習慣、ものの考え方の根底にある“血”が合わないと、やっぱりうまくいかないんだよ」
会話を交わしてもすぐ否定され、ちょっとしたすれ違いから何日も話さなくなる。喧嘩すら成立しないほど、夫婦のコミュニケーションは希薄になっていった。

「一緒にいても全然心が休まらない。“なんでこんな人と結婚したんだろう”って、自分に問い続けていた時期もある」
そんな中、TAKASHIさんの考え方に影響を与えたのが、本田健の著書だったという。
「“結婚相手の選び方には時間をかけろ”“女は金がかかる”“だからこそ、女のわがままを愛せる相手を選べ”っていう言葉があって、すごく納得した」
また、かつて野球選手・イチローの発言に触れたときも、胸に響いたものがあった。
「“結婚はギャンブル”って言ってたんだよね。あのイチローですら、そうなんだって思ったら、少し救われた気がしたよ」
TAKASHIさんにとって、自身の結婚は“ハズレくじ”だったのかもしれない。しかし、当時は家庭を守るため、子どもを育てるために働き、耐えてきた。だが、心のどこかでは常に“間違えた”という思いがくすぶっていた。
そんな彼の心に、“もう一度女性と向き合いたい”という気持ちが芽生えたのは、ある“忘れられない人”の存在があったからだった──。

40代の頃の「人生でいちばん好きだった彼女」
「いまでも夢に出てくるんですよ。彼女のことは、本当に忘れられない」
TAKASHIさんが“人生で一番好きだった”と語るその女性は、彼が40代前半、会社で部長職に就いていた頃に出会った20代の若い社員だった。
「当時は俺もバリバリ働いていて、忙しくて家のことなんかろくに顧みてなかった。そんな中で、彼女と出会ってしまった。年齢差はあったけど、波長が合った。恋に落ちるのに、時間はかからなかったよ」
2年間ほど続いたその関係は、最終的に彼女の母親の反対によって終わりを迎えた。
「彼女は“あなたと結婚したい”って言ってくれてたんだけどね。でも、母親に“絶対にやめなさい”って泣かれて、それでダメになった。彼女も最後は“やっぱり無理です”って……仕方がなかったけど、本当に辛かった」

それ以来、彼の中にぽっかりと空いた“穴”は、どんな関係でも埋めることができなかった。
「結局、その彼女を超える存在には出会えなかった。俺の中では、あの時がピークだったんだと思う。ずっと心に引っかかってて、還暦を過ぎてからも、“あの頃のように誰かと笑い合いたい”って気持ちがずっと残ってた」
そんな想いが再び膨らみ始めたのは、定年を迎えたあと、学生時代の記憶を振り返るようになってからだった。
「大学時代って、男女でつるんで、部活やって、飲みに行って、恋して……あれが本当に楽しかった。人生でいちばん輝いてた。今の生活には、あの“トキメキ”がない。それが寂しかったんだと思う」
だからこそ、Healmateに登録する決断は自然な流れだったという。
「最初は“若作りして何やってるんだ”って自分でも思ったよ。でも、やってみてわかった。やっぱり男って、“女と楽しくご飯を食べる時間”に生きてるんだって。学生時代に戻ったみたいな感覚になれる。それだけで、救われることもあるんだよ」
その後、Healmateで出会ったひとりの女性によって、TAKASHIさんの“第二の青春”は再び動き出す。

「こんなキス、初めてでした」
62歳の彼女と再び見つけた“男の幸せ”
TAKASHIさんがHealmateで出会ったのは、7歳年下のAさん(62歳)。優しい雰囲気の中にどこか孤独を抱えたような人だった。
やりとりが始まり、最初のデートはフレンチレストランへ。
「年金暮らしだけど、その日は奮発したよ。人生の節目にふさわしい日になるかもしれないと思ってね」
2回目のデートはファミレス。気取らない場所で短い食事を終えたあと、彼は「ホテルでお茶でも」と声をかけた。
「最初は“えっ”って驚かれたよ。もちろん強引なことはしてない。“無理なら帰って大丈夫”って言い続けたしね。でも彼女、しばらく迷った後についてきたんだ。たぶん、自分でも迷ってたんだと思う」
ホテルのベッドに腰かけ、戸惑いながらも「話だけなら」と並んで座った彼女。そこから、自然な流れでキスを交わした。

「そしたら、もう彼女がトロトロになっちゃって。“こんなに気持ちいいキスは初めて”って言ってくれた。その瞬間、“ああ、まだ自分は男なんだ”って思ったよ」
この2回目のデートが転機となり、その後の関係は一気に深まった。
「SEXのあと、彼女に“主人とは比べものにならない”“今までの人生で一番感じた”って抱きつかれたときは、ちょっと涙が出そうになった」
セックスを長く遠ざけていた彼女にとって、TAKASHIさんとの出会いは「人生を取り戻すような時間」になったそうだ。
「料理も得意で、自分で作ったお弁当を持ってきてくれたりするんだよ。10年以上、妻に一度も料理してもらってない俺には、それだけでも奇跡みたいだった。まさに“心も体も満たされる”関係だね。
最初はご飯食べるだけでもいいと思ってたけど、今は、彼女と一緒にいる時間が何より楽しい。69歳にして、こんな青春が戻ってくるなんて、思ってもみなかったよ」

今の関係を楽しめるのも、他の女性を見てきたから。婚外恋愛を通じて見えてきた“注意点”もあるのだとか。
「本当に気をつけてほしいのは、詐欺まがいの女。“年上が好き”とか言って、飯をたかってLINEをブロックして消えるやつ。ラウンジでおねだりしてくる女もいた。そういうのは本当に勘弁してほしいね」
だからこそ、心から信頼し合える相手との出会いは、何にも代えがたい。
「もうモテようなんて思ってない。ただ、“ひとりの女に本気で求められる”ってことが、男としての最後の誇りなんだよ」
TAKASHIさんにとって、婚外恋愛は「家庭を壊すもの」ではなく、「人生を支える光」だった。
--「もう一度、誰かに“抱いてください”って言われるなんて、思ってもみなかった」TAKASHIさんがそう語るように、愛されたい、トキメキたいという気持ちは、いくつになっても終わらない。
あなたは今、誰に愛され、誰を愛しているだろうか。
※出典:【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ
https://www.jfpa.or.jp/pdf/sexservey2020/JexSexSurvey_p12.pdf
(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めているため注意)
<取材/編集部、文/綾部まと>
綾部まと | ライター、作家。明治大学法学部を卒業後、三菱UFJ銀行の法人営業、経済メディア「NewsPicks」で有名なユーザベースを経て独立。主に経済や恋愛について執筆。フランス在住。 X:@yel_ranunculus Instagram:@ayabemato note:@happymother |
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綾部まと