既婚者専用マッチングアプリで使える実践心理学|「カリギュラ効果」で相手の心を動かそう

ヒールメイト編集部 坂本

外部ライターのウラノです。

突然ですが「カリギュラ効果」をご存じですか?

「○○しないでください」などと禁止されると「逆にしたくなってしまう」人間の心理現象のことです。

カリギュラ効果は、マーケティングや広告などによく活用されています。ゲームアプリ会社MIXIの「モンスト絶対やるなよ!」などが代表例──。

このカリギュラ効果、恋愛やマッチングアプリでの出会いにも応用が可能です。今回は既婚者同士の出会い・恋愛を例に、初歩的な実践例をいくつか紹介しましょう。

ただし悪用すると「心の操作」にも繋がってしまう実践心理学のテクニックのため、使用には注意が必要です。

既婚者専用マッチングアプリのユーザーは、30代・40代・50代が中心──。

結婚前から恋愛経験が豊富で「駆け引きはもう十分」タイプと、結婚前からあまり恋愛経験がなく婚外恋愛もしていない「免疫が低い」タイプの両極端に分かれる傾向があります。

「免疫が低い」タイプの相手は、「効きすぎてしまう」ことがあるので注意してください。

カリギュラ効果とは

「カリギュラ効果」の名前は、1980年にアメリカで公開された映画『カリギュラ』が由来です。

ローマ帝国の皇帝カリグラを描いた歴史大作ですが、当時としては過激な性描写や残虐シーンが盛り込まれた問題作で、現在もR18指定になっています。

アメリカでの公開時、ボストン市などの一部の地域で公開が禁止になりました。すると、かえって多くの人が禁止地域外の映画館に足を運ぶ結果になり、大ヒットにつながったのです。

このエピソードから「禁止されると、人はかえってしたくなる」という心理的現象を「カリギュラ効果」とよぶようになりました。

しかし、このような心理的現象は、映画『カリギュラ』の公開時どころか、ずっと古くから存在し、世界中の物語に痕跡をとどめます。アダムとイヴは禁断の果実を食べてしまいますし、日本の昔話「鶴の恩返し」「浦島太郎」も約束を破ってしまうのです。

カリギュラ効果は、人間の根源的な心理的特性なのでしょう。

婚外恋愛も、社会的には禁止されている行為という前提がありますから、「すでにカリギュラ効果が効いている」という側面もありそうですね。

既婚者のマッチング・婚外恋愛で使えるテクニック

カリギュラ効果は、専門的には「心理的リアクタント」という概念に含まれます。心理的リアクタントとは「人間は自由を制限されると抵抗し、自由を回復しようとする」という心理特性をいいます。

理屈はこのくらいにして、「カリギュラ効果」および「心理的リアクタント」の考え方を使った恋愛テクニックをいくつか教えましょう。既婚者専用マッチングアプリでの出会い、婚外恋愛を想定した中身にしていますよ。

限定──期間や数を限定する

通販番組などでは、「お1人様1点まで」「今から30分間の限定販売」「今日限りの特別価格」などの呼びかけが繰り返されるのを聞いたことがあるでしょう。

「1点しか買えない」「30分を過ぎると購入できない」「明日以降は特別価格で購入できない」という禁止が含まれた表現で、カリギュラ効果が応用されています。

期間や数をあえて限ることで相手に「禁止の対象になりたくない」と思わせて行動を促す、「限定」というテクニックです。

限定は、マッチングアプリでも使えます。

たとえばプロフィールに「お1人の方が見つかったら退会します」「1か月限定の利用です」「〇月にやめます」などと書くと、限定の効果が狙えるでしょう。

また、「家事や育児などで忙しく、あまり多くの方とやり取りできません」「この時間帯しか、あるいは短時間しかログインできません」などと書くのも、限定になります。

限定は、自分の希少価値を高めるのにも効果的です。「多くの方とやり取りできない」相手から「いいね」が来たらうれしいですよね。

限定は、プロフ以外にも、例えばメッセージのやりとりのなかで伝える方法があります。

ただし、限定を伝える場合は、冷たい印象を与えないように注意してください。

制限──時間や機会を制限する

制限は、限定に少し似ていますが、時間や機会を制限することで相手の感情をかき立てるテクニックです。

例えば、メッセージのやりとりの数を限る(朝と夜に数回ずつなど)、ヒールメイトなら通話機能がありますから通話の時間を限る(30分など)と制限します。制限がかかると、相手は「もっとしたい」と思い、感情が高まるのです。

自分とのメッセージや通話の希少価値を高めることにも繋がります。

初デート後も、デートの機会や時間を制限すると、相手は「もっと会いたい」と思うでしょう。すると、欲求不満の状態が恋愛感情の高ぶりに繋がるのです。

なお、制限は緩急をつけることが重要です。数回に1回程度は、時間や機会の制限を解放して、たくさん話したり、たくさん会ったりして、相手に満足感を与えます。言葉は悪いですが、アメとムチを上手に使い分けましょう。

抵抗──相手をあえて褒めない/たまに断る

好意を抱いたら、相手を満足させたいと思うでしょう。しかし、人間は傲慢な生き物。100%満足してしまうと慣れてしまいます。次第に「当然」と思うようにもなるでしょう。

抵抗は、相手の期待に、あえて応えないというテクニックです。もちろん、すべてではなく一部について話になります。

例えば、マッチング相手がとても美人だったり、イケメンだったりしましょう。相手は容姿を褒められることに慣れていると思いますし、「褒めてくる」という期待をどこかに抱いているはずです。そこで、「あえて褒めない」というのが抵抗のテクニックです。

すると相手は、「なぜ容姿に触れて来ないのか」と気になるはずです。もう少し進むと、「褒めさせたい」と思うでしょう。期待に応えない、想定どおりではない貴方を、相手は意識し始めます。気になるは、好意や恋愛感情の第一歩です。

容姿以外でも、収入だったり仕事だったり服装のセンスだったり、「相手の一番の褒めポイント」と思う部分をあえて褒めずにみてください。そして、相手が焦れた頃を見計らってたまに褒めると、相手の心をつかめます。

誘いやお願いをたまに断るというのも、抵抗のテクニックに1つです。いつもではなく「たまに」がポイントで、相手を100%満足させないようにしていきます。

普段は誘いを喜ぶ、お願いを聞いてくれるのに、不意に断る。すると、相手は「断って欲しくない」という思いから、「会いたい」「もっと好きになって欲しい」という感情が強まるはずです。

自分の価値を高め、相手の下風に立たないためにも重要なテクニックになります。

抑制──欲求を抑圧する

抑制は、相手が貴方にある好意を抱いていると思ってから使えるテクニックです。相手の欲求を一時的に抑圧します。

例えば、何回かデートを重ねた後に、次回のデートの約束を一時的に延ばします。「仕事の繁忙期に入った」「夫が少しの間、在宅勤務になった」など、理由は何でもよいでしょう。月に数回会っていたなら、2週間ほど間をあけてみます。相手の欲求不満をわざと高めてみるのです。

すると、欲求不満が相手の貴方への思いを強めます。もちろん、その間は頻繁にやりとりするなどして、ケアすることが大切です。

体の関係をもつのを先延ばしにするのも抑制の1つです。「まだ罪悪感がある」「一定の期間はプラトニックでいたい」などと言って、焦らします。相手が離れないように見極めが重要になりますが、焦らされた分、貴方の価値は高まり、愛情が強まるでしょう。

禁止──〇〇しないでと伝える

破って欲しいことをあえて禁止するテクニックです。「家庭は大切にしたいから、本気で好きにはならないで欲しい」「セカンドパートナーとしてしばらくプラトニックな関係でいて欲しい」「好きになってしまうから、あまり優しくしないで欲しい」など、いろいろなパターンが考えられるでしょう。

「カリギュラ効果」のエピソードどおり、人間は禁止されるとかえって破りたくなるものです。禁止を上手に使って、相手の心をひきつけましょう。ただし、本当にして欲しくないと思わせないことが重要です。

まとめ

ここまで、カリギュラ効果・心理的リアクタントという実践心理学の手法を使ったマッチング・恋愛テクニックのいくつかを紹介してきました。

このほかにも相手の感情をコントロールする「操作」などの手法もあるのですが、マインドコントロールに近いので、紹介はやめておきましょう。

これらの手法は、恋愛上手な男女の多くが、意識して、あるいは無意識に使っているものです。アプリなどで「なかなかマッチングしない」「マッチングしてもメッセージの返事が途中で来なくなってしまう」「会ってもなかなか交際に発展しない」などの悩みをお持ちの方は試してみてはいかがでしょうか。

しかし、テクニックよりも重要なのは「誠実に相手を想う気持ち」です。特にヒールメイト(Healmate)は、「真面目で上質な出会い」をコンセプトとする既婚者専用マッチングアプリですから、他のアプリよりも真剣さ・誠実さが重要になるでしょう。独身時代のような真剣な恋愛をもう一度したい方におすすめのアプリです!

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