「10年間付き合った元カレと」婚外恋愛で「“大切にされる感覚”を思い出した」──恵理子さん(38歳)のカタチ

[連載]婚外恋愛、それぞれのカタチ
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2020年の日本家族計画協会の調査(※)によると、「浮気・不倫経験がある」と答えた男性は67.9%、女性が46.3%。2017年の調査結果、男性37.0%、女性24.4%から大きく増加している(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めている)。
なぜ、彼(女)たちはパートナー以外と関係を持つのか。どう始まり、どう終わるのか。さまざまな背景を持つ「婚外恋愛の経験者」たちに、その実態を聞いていく。
今回は「婚外恋愛で、自分を大切にできるようになった」と話す、会社員で一児の母・恵理子さん(38歳・女性)に話を聞いた。
10年間付き合った元カレと「再婚したかった」

「夫とは出会って1ヶ月で結婚して、後から“こんな人だったんだ”って思い知らされた感じです。家事は一切やらないし、子どもが夜泣きしていたら“うるさい”って怒鳴るような人で…」
27歳で結婚し、28歳で娘を出産したときから、夫との関係は少しずつ冷え込んでいった。
「母に頼ってたから完全なワンオペではなかったけど、夫の存在はいてもいなくても同じ。私は私で、ボロボロでしたね」
そんな恵理子さんに転機が訪れたのは、35歳のとき。高校時代から大学卒業まで7年間付き合っていた元彼・Aさん(当時35歳)と共通の知人の葬儀で再会したのだ。
「大学4年のとき、彼は地元を離れることになり“就職をやめて、一緒に来てほしい”って言ってくれた。でも、自分のやりたいことを優先したくて、断ったんです。
葬儀の帰り道、一緒にご飯を食べました。そのとき“生きているうちに後悔のないようにしたい”って言われて……」
そこからLINEのやりとりが始まり、距離が縮まっていくのに時間はかからなかった。
恵理子さんがAさんの住む県へ行ったり、彼が帰省して会うなど、年3回ほどの頻度で会う関係が続いた。

「映画や博物館に行ったりして、体の関係もあったけど、どっちもすごく楽しかった。
頻度は少ないけど、彼のことを尊敬していたからこそ、次に会うときまでに少しでも自分を磨いておこうって思えたんです。昔から“背伸びして付き合ってる”感覚だったので」
「今日、仕事でテレビに映るかも」と彼がメッセージを送ってきたり、自撮り写真を送ってきたり、会えない時間も“私のことを想ってくれてる”という実感があった。
「再婚したい」とも言ってもらえて、ずっとこの関係が続いていく。お互いの子どもが大きくなったら、もしかしたら……。
しかし、その希望は打ち破られることになる。
「彼のいない時間に、彼の時間が流れている」と感じた日々
「連絡の頻度が減っていったのは、彼の部署が変わってからでした。LINEが1日10通から1通に、そして1日おきに……。職場に泊まることも多くなったと聞いていたけど、“私の優先順位が下がっているんだろうな”と気づきました」
会えないのはもともとわかっていた。それでも、連絡さえあれば、「想われている」と感じられた。
「物理的に会えないって、やっぱり大きいですね。連絡もないと、心も一緒に離れていっちゃう。頭ではわかっていても、気持ちの整理がつかなくて」
彼の1日の中に、自分が存在していない気がしてくる。ふとした瞬間に、「彼のいない時間に、彼の時間が流れている」と実感してしまうようになった。

「それがすごく、寂しかった。付き合ったばかりの頃は“再婚したい”って、言ってくれたのに……。
でも、気づいたんです。彼にとっては“好き・愛してる”よりも強い言葉だっただけで、深い意味はなかった、と」
そして、再会してから約3年後。いつものように参加した地元の同窓会で 「もう会うのはやめよう」と、自分から彼に伝えた。
「彼からは、その後もしばらく連絡が来ました。でも、私はもう返さなくなってしまって。会えない時間が続きすぎて、気持ちが持たなかったんです」
中高と婚外をあわせて10年間、心の拠り所だった彼との関係は、確かに終わりを迎えた。
マッチング相手から「ChatGPTで返信をされていた」
恵理子さんが登録したのは、既婚者専用の出会いサイト「既婚者クラブ」。選んだ条件は、理系、年上(50代まで)、同じ県在住。Aさんが法学部出身だったため、あえて理系を指定してみた。
そこで出会ったのは、Bさん(40歳)。送られてきた写真より実物はふっくらしていて、正直に言えば、第一印象から違和感があったという。
「でも2回目までは会ってみたんです。無口だけど、メッセージの量はすごく多かった。長文で丁寧に返してくれる人で、やり取り自体は嫌いじゃなかったんです」
ところが、ある日Bさんから届いたLINEに、妙な引っかかりを覚えた。
「“読めない漢字使うね”って言われたとき、“あ、マウント取ってきた?”って感じてしまって。なんだか上から目線で見られているようで、すごく不快でした」

さらに違和感が決定的になったのは、ある“実験”をしたときだった。
「Bさんの長文LINEの文章をChatGPTに打ち込んで、“これ彼女に返事して”って出してみたんです。そしたら、9割ぐらい一致してて。もう、びっくりしました。本人に“これ、AIで書いたでしょ?”って聞いても否定してたけど……」
後日、その話を黒川伊保子さんのラジオに投稿したところ、「理系の人って“正解”を出そうとしすぎる傾向があるから」とコメントされたという。
「何を返せば正解なのか、どうすれば私が喜ぶのか。きっと彼はずっと不安だったのかもしれない。でも、それって結局、自分の言葉じゃないんですよね」
“違うベクトル”で素敵な人かもしれない。でも、自分の心が求めているのは、“答え”じゃなくて“体温”だったのだと気づかされた出会いだった。
「大切にされている」感覚がない、それが当たり前だった
「結婚・出産・仕事……“女であること”を忘れて生きてきたと思います」
恵理子さんはそう語った。育児に追われ、夫とは毎日のように口論。愛されている実感もなく、心がすり減っていく日々の中で、自分の中にあった“やわらかい部分”がすっかり姿を消していた。
「でも、Aさんとはじめて婚外をした時、“私のこと女として見てる”って感じた瞬間があったんです。Bさんも同じ。それで、思い出しました。ああ、私って、女だったんだって」
二人の男性との婚外で、忘れていた“女性としての自分”を呼び覚ましていった。

「自己肯定感って、褒められたから高まるんじゃない。大事にされてるって、感じるから高まるんです。
私はずっと、“大切にされてる”って感覚がなくて、それでも当たり前だと思ってた。でも婚外恋愛を通して、それに気づかせてもらったんです」
すると不思議と、家族に対しても優しくなれたという。
「夫がゴロゴロしていても、“疲れてるのかな”って思えるようになったんです。前だったら、絶対にイラッとしてたのに(笑)」
夫と「死ぬまで一緒にいることはない」
優しくなれたものの「今の夫と、死ぬまで一緒にいることはないと思います」 と語る。
結婚当初から、毎日が口論の連続。娘の進学方針でも対立が絶えず、価値観のすれ違いは埋まる気配がない。それでも彼女は、もう絶望してはいない。
「掲示板とかでは、辛辣な言葉が並んでるのも見ます。でも、“家族のかたち”も、“自分にとっての幸せ”も、人それぞれなんじゃないかなって」
そう思い直して登録したのが、「ヒールメイト」だ。
「今もやりとりしてる人が2人いて、実際に会ってみようかなと思ってます。どうしても、Aさんに似た人を探しちゃう。やっぱり、忘れられないんです。いつか彼を超える相手が、見つかるといいな」
自分自身との折り合いをつけながら、彼女は次の出会いに向けて、一歩を踏み出している。
----婚外恋愛が教えてくれたのは、“誰かに大切にされたい”という当たり前の気持ちだった。忘れていた“やわらかい自分”を思い出したとき、家族にも少しだけ優しくなれる。恋とは、相手よりも、自分をちゃんと抱きしめるためなのかもしれない。
※出典:【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ
https://www.jfpa.or.jp/pdf/sexservey2020/JexSexSurvey_p12.pdf
(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めているため注意)
<取材・文/綾部まと>
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