婚外体験談

「元ヤンの彼氏と再炎上」婚外恋愛で「逃げ道が欲しかった」——咲子さん(58歳)のカタチ

咲子さんのカタチ@婚外恋愛それぞれのカタチ
Healmate-Magazine

[連載]婚外恋愛、それぞれのカタチ

#婚外恋愛それぞれのカタチ
#婚外恋愛のカタチ
#婚外のリアル
#ヒールメイト体験談
#既婚者マッチングアプリ体験談

2020年の日本家族計画協会の調査()によると、「浮気・不倫経験がある」と答えた男性は67.9%、女性が46.3%。2017年の調査結果、男性37.0%、女性24.4%から大きく増加している(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めている)。

なぜ、彼(女)たちはパートナー以外と関係を持つのか。どう始まり、どう終わるのか。さまざまな背景を持つ「婚外恋愛の経験者」たちに、その実態を聞いていく。今回は「夫と“四六時中一緒”という生活に限界を感じた」という、咲子さん58歳・自営業)に話を聞いた。

夫と家にいると「気が休まらない」

咲子さんphoto1

結婚したのは、32歳のとき。あの頃はもう周りもみんな結婚していて、“そろそろ自分も”という焦りもありました

で、当時バイトしてた飲食店の常連だったのが今の夫。猛烈にアプローチされて、押し切られる形で結婚しました」

咲子さん(58)の夫は3歳年下。結婚当初から気の強くモラハラ気質なタイプではあったが、会社員として忙しく働いていた頃は物理的な距離があり、まだバランスが取れていた。

「でも、20年ほど前に夫が脱サラして自営業を始めてから、事態は一変。私は手伝いをすることになってしまいました……。

朝から晩まで、顔を合わせて、ずっと一緒。逃げ場がなくなったんです

仕事上の上下関係もあって、夫はさらに横暴になった。ちょっとしたミスをなじる、ため息をつかれる、「使えない」と罵倒される。彼女には言い返す余裕も、気力もなかった。

逃げ場のない日々

母が亡くなった後は、実家に帰る場所もない。姉も最初は“何かあったらいつでもおいで”って言ってくれてたけど、いざ行こうとすると『うーん、やっぱり無理かも』って。誰も味方がいないんだなって思いましたね」

家にいると気が休まらない。かといって、外に行く場所もない。日々溜まっていくストレスは、次第に咲子さんを追い詰めていった。

とにかく、誰かと話したかった。自分を否定しない誰かと、ほんの少しでもいいから心を通わせたかったんです

咲子さんが当時手を伸ばしたのは、「エキサイトフレンズ」というコミュニティサイトだった。アバターや名刺、メールやチャット、サークル機能などにより、地元の繋がりや趣味友、ママ友などを気軽に探せる、当時人気のサービスだ(2022年サービス終了)。

「誰かと話せたらいいな、くらいの気持ちでした。男女関係なく友達ができて、チャットで話すのが楽しかったです。女子友のグループもできて、辛かった40代の頃、心の逃げ道としてよく利用していましたね」

こんな経験が、その後の既婚者マッチングサイト「ヒールメイト」の利用に繋がったのかもしれない。しかし直接のきっかけとなったのは高校時代の“元彼”Aさんの存在だった。

元ヤンの彼と再会するも「GPSの監視地獄」

高校時代の元彼Aさん

高校生の頃、Aさんと付き合っていました。中学の同級生で、喧嘩がめっぽう強かった。あの頃は、強い男がかっこよく見えたんですよね

咲子さんが“人生で初めて本気で恋をした相手”、Aさん。彼は当時、地元の学生仲間でも一目置かれる存在だった。自由奔放で危なっかしいその背中に、咲子さんは心を奪われていた。

刺激だったんですよね。生きてる!って感じがした。今思えば、いつもハラハラしてたけど、それが恋のスパイスだったのかもしれない」

そんな彼と、20年ぶりに再会したところ……。

「お互い結婚してて、最初は“友達として久しぶり”くらいの感じだったんだけど、時間を巻き戻すように関係が始まっちゃったんですよね」

だが、その恋は、甘くなかった。

「スマホを見せろって言われたんです。で、過去のやりとりが残ってた別の男友達のLINEを見つけられて。“全部の男の連絡先を消せ”って。共通の中学の同級生すらも。“なんでお前が他の男と話す必要があるんだ”って怒鳴られました」

Aさんのモラハラ行為に悩む日々

それだけでは終わらない。ある日、夫に車の中で“とんでもないもの”が発見される

「GPSがついてたんです。夫に“これなんだ?”って言われて……頭、真っ白でした。Aさんが勝手に車に取り付けてたんですよ。

Aさんに『なんでそんなことするの?』って聞いたら、“信用できないから”って」

Aさんの束縛は、若い頃からの延長だった。「それでも忘れられなかったのは、たぶん“青春の象徴”だったから」と当時を振り返る。

「あの頃の私が、彼と一緒にいた記憶ごと、美しく切り取られてたんですよね。でも、現実の彼は変わっていなかった。むしろ悪化してたかもしれない」

結婚後、初めての“婚外”となったAさんとの関係は、苦い思い出のまま終わることとなった。

ヒールメイトで「女友達と恋バナ」、優しい彼を求めて

友だちにすすめられてヒールメイトに登録

Aさんとの別れで落ち込んでいたとき、愚痴を聞いてくれていた友達から「Healmate(ヒールメイト)」のことを聞いた。

既婚者向けのマッチングアプリと聞いて驚いたけど、その友達が『みんなやってる』って言っててね。20代の子たちも普通にアプリやってるって。“新しい出会いが欲しいなら、使ってみたら?”“掲示板やグループチャットもあって気晴らしにもなるし”って言われて、始めてみたんです」

ヒールメイトで咲子さんが特に気に入ったのは、昔やった「エキサイトフレンズ」のようなグループチャットという“つながり”の存在だった。

気の合う女友達とだけで『女子グルチャ』を作りました。会ったのは一回きりだけど、すごく楽しかった。同世代だから、いいねしてくる男性もかぶるんですよ。“あの人来た?”“来た来た!”って(笑)」

グルチャで出会った女友達に癒されていた彼女だったが、ヒールメイトでは男性との出会いも探してみることにした。“いいね”してくる男性のなかに、話してみたい、会ってみたいと思える男性も数人できた

何より、夫とのストレス、閉塞感、自己否定、Aさんとの苦い別れ――そのなかで咲子さんは「自分を人として扱ってくれる誰か」を求めていた。

このとき、夫から逃げられない状況は、さらに悪化していた。コロナ禍以降、夫が夜も休みの日も家に居つくようになっていたのだった。

「昔の夫は、よく飲みに出かけていたんです。近所の居酒屋に飲み仲間がいたし、六本木とか銀座とかのラウンジもお気に入りで。でもコロナ以降は、家にいる時間が長くなった。

四六時中、あの人と同じ空間にいる……もう、限界でした」

Aさんで苦労した咲子さんが求めていたのは、優しくて、穏やかで、癒してくれる人。それは、若い頃に付き合った“大人で包容力のある彼、Bさん”のような人だった。

結婚も願った「大人で包容力のある彼」の影を慕って……

若い頃にお付き合いした大人なBさん

咲子さんは20代の頃、ひと回り以上年上のBさんと長く交際していた。高校時代に付き合ったAさんとは違い、堅気で温厚なタイプ。最初は“おじさん”と思ったが、大きな会社で管理職を務めていた彼は、大人で包容力があった。

彼はとにかく優しくて、私をすごく可愛がってくれました。何をしても怒らないし、まるで仏様みたいな人

しかし、彼は既婚者だった。

「Bさんとの結婚を夢見たりしていたけれど、彼が家族のために一軒家を買ったことがわかって、離婚はしないな、と思いました。だから、お別れしたんです」

彼と一緒にいたときの心の安定感、甘やかされる心地よさ――いまの自分が求めているのは、刺激ではなく“包容力”なのではないか。そう思うようになった。

「けど、ヒールメイトで最初に付き合った人は、Aさんと同じ“昔やんちゃだった”タイプで……苦笑。最初は楽しかったけど、次第に束縛が激しくなってお別れしました。その後も何人かと会ったことはありますが、昔のBさんのような人にはなかなか出会えないですね

夫との関係は、相変わらず冷えきったままだ。自由がないことのしんどさは、今も続いている。

もう58歳ですけどね、今でも思うんですよ。“誰かに大事にされたい”って。それでも、すぐに離婚ってわけにはいかない。だから、せめて心だけでも、どこかに逃がしておきたいんです。Bさんのような男性を探しながらも、今はヒールメイトで出会った女友達が支えですかね」

「心だけでも、どこかに逃がす」ために

咲子さんは今も、ヒールメイトで何人かとやりとりはしている。プロフィールにいいねをくれる人、LINEのやり取りが続いている人も何人かいるそうだ。

「グルチャで知り合った女友達も、1人は素敵な彼氏ができて退会したんですよ。最初は“背が高くてイケメンじゃないとイヤ!”って言ってたのに、今の彼は全然タイプじゃなかったって(笑)。

“でも、こんなに合う人いたんだ!”って言っててね。希望はあるんだなって思いました

ヒールメイトで出会った女友達

“本気の相手”にはまだ出会えていないけれど、気晴らしになる相手や、話を聞いてくれる人がいるだけでも、ずいぶん救われているという。

仕事でクタクタでも、夜にちょっとLINEでやり取りするだけで、なんか癒されるんですよ。『今日もおつかれさま』『無理しないでね』って、それだけでもう、うれしくなっちゃう。できれば、包容力7、刺激3くらいの人がいいですね(笑)」

この先、何人と出会って、何人と別れることになるかはわからない。でも、咲子さんは言う。

“もう女じゃない”って自分に言い聞かせてきたけど、どこかで誰かに言われたかったんですよ。“今でも素敵だよ”って。そんなふうに思ってくれる人が、もしいるなら……まだ、探したいなって思ってます」

--「まだ終わってない」と信じる咲子さんの姿は、年齢に関係なく、自分自身の心に正直であろうとするすべての人に、静かな勇気を与えてくれる。

※出典:【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ
https://www.jfpa.or.jp/pdf/sexservey2020/JexSexSurvey_p12.pdf
(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めているため注意)

<取材/編集部、文/綾部まと>

綾部まと綾部まとライター、作家。明治大学法学部を卒業後、三菱UFJ銀行の法人営業、経済メディア「NewsPicks」で有名なユーザベースを経て独立。主に経済や恋愛について執筆。フランス在住。
X:@yel_ranunculus Instagram:@ayabemato
note:@happymother 


[PR]

ヒールメイト新バナー2025

ヒールメイト(Healmate)は、既婚者専用のマッチングアプリ/サイトです。

既婚者同士の友達づくりから、セカンドパートナーや婚外恋愛パートナーとの出会い探しまで、幅広い用途でご利用いただけます。「真面目で上質な出会い」「癒し合える関係」をコンセプトにしていますから、他のアプリ/サイトよりも真剣度の高いお相手を見つけることができるでしょう。

既婚者のコミュニティとしても機能しており、掲示板でお悩み相談や会員同士の交流ができます。また、イベントやオフ会も定期的に開催中。

会員は既婚者限定で、ニックネームでの登録です。プロフィール写真にはボカシがかけられ、個人情報の管理も徹底しています。また、運営スタッフが24時間365日サイト内を監視して安全管理を行っているため、安心してご利用いただけるでしょう

女性のご利用は無料です。男性は登録まで無料、メッセージ等の利用には月額料金がかかります。

ぜひヒールメイト(Healmate)で「癒し」や「ときめき」を見つけてみませんか?

インターネット異性紹介事業届出済
受理番号(30220008-000)


ⒸHealmate magazine
本記事の著作権は、Healmate(ヒールメイト)を運営するレゾンデートル株式会社が保持しています。無断転載・引用は固くお断りさせていただきます。

ABOUT ME
Healmate-Magazine
Healmate-Magazine
既婚者専用マッチングアプリ「ヒールメイト(Healmate)」が運営するオウンドメディア「ヒールメイトマガジン(Healmate-Magazine)」の編集部です。
記事URLをコピーしました