【連載】結婚って何だろう|「癒し」を外に求めるのは反則か?

第3回「癒し」を外に求めるのは反則か?
Healmate-Magazine

先日、婚外恋愛、婚外、セカンドパートナーなど、いろいろな呼び方が混在しているし、どれもしっくりこないので、不倫とは違った、癒し合い支え合う既婚者同士の新しい関係性を「ヒールメイト」って呼びませんか?という、手前勝手な提案をしました(苦笑)。

ヒールメイトと呼びませんか?──第1回記事
【連載】結婚って何だろう|ヒールメイトとは?既婚者同士の新しい関係の提案
【連載】結婚って何だろう|ヒールメイトとは?既婚者同士の新しい関係の提案

すると、面識のある「古株会員」さま(40代・女性)から、その記事の感想をメールで頂戴しました…! なんとうれしい。。

「古株会員」さまは、清楚な印象のきれいな方なのです。とても既婚者限定のマッチングアプリに登録しそうには見えない方でした。数年前にお話しする機会があり、Healmate(ヒールメイト)に登録したきっかけなどをいろいろとうかがったのです(あ、この場合の「Healmate」はサービス名になります;笑)。

話を聞くと、ご主人のモラハラや義両親との関係でとても苦労されてきて、自分を保つためにやむを得ず登録された形でした。

マッチングサイトなどは慣れない様子で、登録されてから様々な出会いがあり、良い思い出も、辛い経験もされたようです。しかし、そのどちらの経験も抱きしめて、前に進んでらっしゃいました。「あの時の私には、それぞれの経験が生きるために必要だった」とおっしゃっていたのが印象的でした。

Healmateの掲示板などもよく利用いただいていて、そこでの気持ちの吐露や共感も励みになったとも。

そして、少し前に、近況をうかがう機会があり、いっそう落ち着かれたご様子で、遠方の方とプラトニックな関係を続けていると聞いていたのです。

そんなご経験からか、癒し合い支え合う既婚者同士の新しい関係性を「ヒールメイト」と呼ぶことに賛同してくださいました。

体験談も頂戴したので、一部アレンジして紹介します。もちろん、ご本人の許可はいただいています。

「古株会員」さまの便り

手紙

「ヒールメイト」と呼ぶことについて

不倫、婚外恋愛、セカンドパートナーなどの言葉では的確にあらわせない、既婚者同士の関係性を、「ヒールメイト」と呼ぶことに賛成します。

結婚し、配偶者と過ごす時間が増えると、相手の存在が「当たり前」となり、結婚前のような気遣いや感謝が希薄になりがちです。

しかし、当たり前と扱われ続けると、自分の存在が軽視されているように感じられ、心に傷が生まれます。その傷がどんどんと深くなると、自分の尊厳が傷つけられているように思えてくるのです。

「自分の存在は当たり前じゃない…!」

と、叫びたくなります。

そして、お互いの気持ちが食い違ったまま、

「そのくらい、当たり前だろ!」

「当然だと思わないで!」

という対立が続くと、いつの間にか、お互い「自分が正義だ」と思うようになり、夫婦の間の溝が開いていきます。

自分自身もそうでしたが、周りを見渡しても、そんな家庭が多いように思います。

夫婦は二人しかいないのに。

結婚

私のヒールメイト体験

現在、私には約1年ほど継続しているメル友がいます。たまに会って食事をする、純プラトニックな関係です。

彼は東京在住で、いつも仕事を抱え込み、忙しく日々を過ごしています。

几帳面な性格で、「確認作業に関しては強迫的な部分もある」などと自虐も含んだ冗談を言っていますが、私には持ち合わせない部分なので、違いを楽しんで見守っています。

私たちの会話は、共通の趣味、子どもの育ちや家庭の話など、日常会話が中心です。

将来、お互い離婚したら、気楽に遊ぼうなどと話しています。

なんの確証もない将来の話ですが、それだけでも明るい未来がイメージでき、気持ちがふっと軽くなります。

結婚のメリットが、

・いつも一緒にいたい
・支えてほしい
・経済的に楽になりたい

だとするならば、

ヒールメイトは、

・互いの違いは当たり前
・心地いいから関わっている
・でも、心は寄せている

そんな関係でしょうか。

ミドルエイジになった今だからこそ、心のゆとりや、相手を理解する解像度の深まりが身についていると思うのです。結婚前後の若い時分には、なかなか身に着けるのは難しいものでしょう。

「ベターハーフ」とまではいかなくても、こうして縁があった方と、深く話をし、心を寄せ合い、相手を慮る。

相手を気づかったり、心配したり、いま何しているかと考えたり――。

これらは相手のためと思いきや、実は自分を肯定し、癒やす作業になるのではないかと感じています。

心の伴奏者

私なりに解釈した「ヒールメイト」の意味は、「心の伴奏者」が近い気がしています。

最後にこの場を借りて彼に伝えられるなら――、

お互い、人生の折り返し兼ピークタイムですが、ゆるく笑い合える日々を、ありがとう。

なんて、古株会員の感想でした!

「癒し」を外に求めるのは反則なのだろうか?

「古株会員」さま、ありがとうございました!

こうしてお便りを読んで、改めて感じますが、結婚生活がどうしてもうまくいかなくなったとき、そして、何らかの事情で離婚が難しいとき、結婚の「外」で癒しを求めるのは、果たして反則なのだろうかと思うのです。

もちろん、正論は分かっていますし、法的な問題も理解しています。正当化する気はないのですが、そのくらいの余白があってもよいように思えます。

特に、この「古株会員」さまが言った、「その時の自分には生きるために必要だった」という言葉は重いなと思うのです。他にも、結婚してすぐに別居され、相手が離婚に応じないなか、子育てに専念し、「人生もう一度だけ…」とお相手を探されていた方もいました。その方のお話しも胸に来るものがありました。

人生は長く、後戻りできないこともあります。それに、道は一本ではないはず。道も、大きい道、細い道、回り道と、さまざまあるでしょう。いま進む道で倒れそうになるのなら、ときには回り道を選んでみるのも、よいのではないでしょうか。

(文=浦野圭介)


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