「40歳で女が終わるのが怖かった」婚外恋愛は「恋愛じゃなくて、推し活」--くるみさん(41歳)のカタチ

[連載]婚外恋愛、それぞれのカタチ
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2020年の日本家族計画協会の調査(※)によると、「浮気・不倫経験がある」と答えた男性は67.9%、女性が46.3%。2017年の調査結果、男性37.0%、女性24.4%から大きく増加している(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めている)。
なぜ、彼(女)たちはパートナー以外と関係を持つのか。どう始まり、どう終わるのか。さまざまな背景を持つ「婚外恋愛の経験者」たちに、その実態を聞いていく。
今回は婚外恋愛で「“推し”と“癒し”に出会えた」という、二児の母・くるみさん(41歳・女性)に話を聞いた。
40歳を過ぎて「このまま女として終わるのか」と焦る

「夫とは、正直めちゃくちゃ仲がいいんです。でも、女としての自分が、このまま終わっていくんじゃないかって……。怖くなったんです」
くるみさん(41歳・女性)が22歳で結婚したのは、大学卒業と同時。7歳年上の夫とは、友人の紹介で出会い、いわゆる“できちゃった結婚”だった。
「当時は正直、覚悟もないまま結婚しました。でも、子どもを育てる中で夫の優しさとか、支えてくれる感じに惹かれて。第二子を産んだ頃には、家族としてもすごく安定してたと思います」
長女が大学に入り、次女も手が離れてきた頃。くるみさんは、これまで走り続けてきた「母親業」から少し解放され、ふと“自分”に目を向けるようになった。
「気づいたら40歳を過ぎていて。女として終わっちゃうんじゃないか、もう“ときめくこと”なんて一生ないんじゃないかって、焦りが出てきてしまったんです」
夫は優しい。でも、性に対しては淡泊だった。
「誘えば応じてくれるけど、“無理してる”っていうのが伝わってきちゃって。あるときは『病院行こうかな、俺』なんて言い出したこともあって……。やっぱり私のほうが欲してるんだなって、どこかで感じてたんです」
くるみさん自身も、40代に入ってから性欲が増してきたと語る。長年の子育てから解放され、心にも時間にも余裕ができたからかもしれない。
「ある日、なんとなくYouTubeを見ていたら、既婚者専用マッチングサイトの広告が流れてきました。ちょっとだけ覗いてみようと思って、登録したんです」
そんな軽い気持ちで始めたが、そこで、思いもよらぬ“運命の出会い”が待っていた。
アプリの写真よりもかっこよくて
「初恋を思い出した」

くるみさんがサイトで設定した条件は、県内在住・年齢はプラスマイナス5歳・180cm以上・細身で塩顔。そんな中で、最初にマッチしたのが、4歳年下のAさん(当時36歳)だった。
子どもはおらず、連絡がまめで、やり取りの感じも悪くない。ただ、写真を交換する限り、顔はそこまでタイプではなかった。
「はじめは会う気もなくて。でもたまたま仕事でAさんの家の近くに行くことになって、『夜ごはんでもどうですか?』って流れになったんです」
待ち合わせ場所に現れたAさんを見た瞬間、くるみさんの心は一気にざわついた。
「正直、スマホ落としそうになりました。写真より全然かっこよくて、まさに“ドンピシャ”だったんです」
ただ、その場では“ごはん友達”という空気感のまま、何事もなく解散。「次はないかなって、そのときは思ってたんです」と当時を振り返る。
けれど、それからAさんは週に2回、仕事帰りにくるみさんを迎えにきてくれるようになった。食事をして、何もなくお別れ。それがしばらく続いた。
「なんでこんなかっこいい人が、わざわざ会いにきてくれるんだろう? しかも毎回、ごはん代も出してくれて。“お礼”も求められない。ただ会って食べて、笑って、帰るだけ。どんどん気になっちゃって……」
5回目のデートで、ついにAさんが切り出した。
「どんな関係を望んでるの?」と問われたくるみさんは、とっさに言葉に詰まったという。
「そしたら彼が、『お付き合いしたい』って。若い頃の初恋を思い出して、嬉しくてたまらなかった」
6回目のデートで体も結ばれたふたりは、少しずつ距離を詰めていく。
でも、この恋が“理想”からは少しずつズレていくのに気づくのに、そう時間はかからなかった。
「もう別れる!」と“自爆”、そして“分散”へ

「付き合い始めてからも、Aさんはすごく優しかったんです。毎日『好きだよ』って言葉もくれるし、会えばとても大切にしてくれる。でも、体を重ねるようになってから、デートは次第に“ホテル中心”になっていったんです」
くるみさんは少しずつ不満を募らせていく。
Aさんの連絡頻度が徐々に減っていった。
「毎朝くれてた“おはようLINE”が、急にこない日があったんです。それだけで頭が真っ白になって……。『なんで今日ないの? 最近、連絡も減ってるし。もう別れる』って、自爆しちゃった」
するとAさんは慌ててメッセージを送ってきた。
「『ごめん、今日は奥さんと一緒だったんだ』とか『仕事が立て込んでて』とか言い訳されて。『先に言ってくれたらいいのに!』って、また怒って……。でも、結局なだめられて、許してしまう。その繰り返しでした」
恋は盲目とはよく言ったもので、くるみさんの心はAさん一色になっていた。
「でも、このままだと自分が壊れちゃうと思って。Aさん以上の人はいないってわかってても、少し距離を置いたほうがいいのかなって」
そうして、彼女は「ヒールメイト」に登録。いわば“分散”を始めた。
出会ったのは、2歳年下・180cmのBさん(39歳)だった。Aさんとは違い、Bさんには子どもがいて、まめに連絡をくれるタイプだった。
「『かわいい』『早く会いたい』って、毎日言ってくれるし、私が寝るまでLINEで付き合ってくれる。子どもの話もできるし、安心感がありました」
しかし、「この人一本でいこうかな」と思い始めた矢先、Aさんからまた頻繁に連絡が来るようになる。
「Aさんから連絡がくると、全部吹き飛んじゃう。『推し』みたいな存在なんですよね。恋愛というより、推し活に近い。女性風俗に通うみたいに、会うだけで満たされちゃうんです」
その後も、ヒールメイトで数人と会ってみたが、Aさんを超える存在にはならなかった。
「顔がタイプすぎて……。会った瞬間の衝撃って、なかなか超えられないんですよね」
気づけば、くるみさんの心の中にある“基準”は、すべてAさんになっていた――。
夫から「浮気しちゃダメだよ」の言葉にヒヤリ

くるみさんは、婚外恋愛を始めたことで、心に余裕が生まれ、夫に対しても感謝の気持ちが湧くようになったという。
「もちろん、後ろめたさはありますよ。でも、罪悪感と同時に、夫の優しさにも改めて気づいたんです。いつも私を信じてくれていることも」
夫は、結婚当初から“ゾッコン”だった。子育て中も、仕事が忙しい中で積極的に家事をこなし、愛情表現も欠かさなかったという。
「でも、ある日言われたんです。『なんか違うね、最近。肌ツヤがいいし、女が出てる感じがする。浮気しちゃダメだよ?』って」
ドキッとした。図星すぎて、返す言葉が見つからなかった。
「一瞬ヒヤッとしたけど、でも夫はまさか本当に浮気してるなんて思ってないみたいで。『エステ行った?』とか『最近キラキラしてるね』って言われて。うまくごまかしました」
実際、くるみさん自身もその変化を感じていた。
「自分に手をかけるようになったし、鏡を見るのが楽しくなった。“女として見られる”ことを意識すると、どんどん自分が変わっていくのが分かるんです。
本当はやめなきゃなって、思うこともあるんです。夫が優しくしてくれると、余計にそう思う。でも……やめられないんですよね」
“推し”と“癒し”のあいだで揺れながら

「Aさんのこと、いまは“推し”だと思うようにしてるんです。そう割り切らないと、たぶんもう、つらくてやっていけないから。
毎日18時に“終わったよ”ってメールくれてたのに、ある日20時になっても来なかった。それだけで不安になって……。仕事だった、奥さんと一緒だったって理由を聞けば納得するんですけど、先に言ってほしい。置いていかれたみたいで、つらくなるんです」
一方で、Bさんの存在は、そうした心の波を和らげてくれる“安定剤”のようなものだという。
「Bさんはとにかく優しいし、まめに連絡をくれる。家庭の話もできるし、友達みたいで安心するんです。Aさんが既読スルーしてる間も、ずっと寄り添ってくれている」

いま、くるみさんの生活は、このふたりによって“平穏”を保っている。
「AさんとBさん、どちらか一方じゃ不安定になる。でも、ふたりいることで心がバランス取れてる。……だけど本当は、一人に絞りたいんです。ひとりと向き合って、落ち着きたい」
そんな葛藤を抱えながらも、くるみさんは「これは私が選んだ幸せ」と言い切る。
「私みたいないい加減な気持ちで入っちゃいけない世界だって、わかってる。でも、本当に今人生で一番幸せなんです。人を好きになって愛されるって、こんなに満たされることなんだって、この年齢になって初めて実感しました」
だからこそ、その幸せの裏にある“危うさ”にも敏感だ。
「この恋は誰かを傷つける危険と隣り合わせ。だから、絶対に誰にもバレちゃいけない。墓場まで持っていく覚悟で、日々を過ごしています」
--「40歳で女が終わるのが怖い」そんな不安から踏み出した一歩が、彼女に“推し”と“癒し”をもたらした。
夫とも仲が良く、家族にも恵まれ、いわゆる「満ち足りた人生」を歩んできたはずの女性が、恋に落ち、苦しみ、揺れながらも幸せを感じている。それは、“母”でも“妻”でもない、“自分”としての喜びと再会する時間なのかもしれない。
※出典:【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ
https://www.jfpa.or.jp/pdf/sexservey2020/JexSexSurvey_p12.pdf
(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めているため注意)
<取材・文/綾部まと>
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