「息子は重度の障がい児」婚外恋愛は「家で前向きに生きるための活力」--直人さん(47歳)のカタチ

[連載]婚外恋愛、それぞれのカタチ
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2020年の日本家族計画協会の調査(※)によると、「浮気・不倫経験がある」と答えた男性は67.9%、女性が46.3%。2017年の調査結果、男性37.0%、女性24.4%から大きく増加している(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めている)。
なぜ、彼(女)たちはパートナー以外と関係を持つのか。どう始まり、どう終わるのか。さまざまな背景を持つ「婚外恋愛の経験者」たちに、その実態を聞いていく。
今回は「彼女と一緒にいられることで、家の中でも前向きに生きられる」という、会社員で一児の父・直人さん(47歳・男性)に話を聞いた。
きっかけは「育児が落ち着き、生きる活力が欲しくなった」

妻と息子は障害あり「一睡もできない日」も
直人さん(仮名・47歳)は30歳で9歳年上の妻と結婚し、翌年には息子が誕生。それを機に、夫婦の関係は大きく変わっていったという。
「うちは息子も妻も、それぞれ障がいがあります。息子は重度の発達障がい児で、言葉の発達がゆっくりだったり、感覚過敏が強かったり、夜もまったく寝なかった。妻も結婚前から家庭環境の影響でうつ病とパニック障がいを発症し、障害者手帳を持っています」
育児は24時間体制で、家庭内は常に張りつめた空気に包まれていたのだとか。
「息子は夜通し冷蔵庫を開け閉めしたり、水を出しっぱなしにしたり。夜中に唾を垂らして歩き回る。寝かしつけても2時間で起きて、“今が朝”という感覚で動き出す。いつ起きるかも分からないから、こっちは一睡もできない日もありました」
直人さんの仕事が忙しい時期と重なり、子育ての大半は妻に任せきり。一方で妻が体調を崩して入院した時は、ワンオペで彼が育児をしていたそうだ。
いつも片方に負担がかかる生活は、夫婦生活に陰を落としていったと振り返る。

息子がひとりで排泄できるようになる
息子が15歳になり、自力でトイレに行けるようになった頃、生活に少しだけゆとりが生まれたという。
「そこで、家で前向きに生きるための活力が欲しくなりました。ドキドキしたり、誰かとデートしたり、メッセージしたり……その相手は妻ではありませんでした。妻とは恋人のような関係とは程遠く、“子育てという共同戦線”の戦友だったので」
そんなとき偶然知ったのが、既婚者専用マッチングアプリ。直人さんの婚外恋愛が、静かに始まった。
3人の女性と会うも「正直言って、変わった女性ばかり」

直人さんは、既婚者マッチングアプリ「Healmate(ヒールメイト)」に登録した。しかし……。
「最初の1か月はガッカリすることの連続でした。『こんなもんなのか。もうやめようかな』って何度も思いました。
基本的に、女性は“選ぶ側”、男性は“アプローチする側”です。こっちは100人に“いいね”して、やっと1人か2人返ってくるかどうか。やり取りが続いて、会えるところまでたどり着くのはごくわずか」
そして実際に会ってみても、必ずしも相性がいいわけではない。彼は交際に至るまでに、3人の女性と実際に対面している。
「1人目の方は、待ち合わせて喫茶店に入ったんですが、最初の一言からずっと、こちらが話しかけても“うん”とか“そう”とか単語だけ。興味がないのかと思ってたら、後から『今日は楽しかった』ってLINEが来て。
もともと無口な方だったのかもしれませんが、こちらとしては“会話が続かない”ってだけで、気持ちが引いてしまいました」
2人目は、まるでドラマの脚本をなぞるような恋愛観を持つ女性だった。
「“1回目はお茶だけ、2回目は手をつなぐ、3回目は夕方の公園を歩いて告白”って、全部“何回目に何をする”って順番が決まっているんです。気持ちより“段取り”で進める恋愛は、自分にはちょっと合わなかった」

3人目は、「まめな人が好き」と公言していた女性。しかし、そこにあったのは、価値観のズレだった。
「“まめ”の基準が厳しすぎて。朝の通勤電車でLINEしないと不満げなスタンプが飛んできたり、昼休みに返せなかっただけで“前の彼は送ってくれた”と責められたり。仕事中も四六時中やりとりを求められて、“これは続けられない”って思ってしまいました」
もちろん、こうしたやりとりに至るまでにも労力はかかる。プロフィール文の書き方、写真の見せ方、やりとりのテンポなどを掲示板やグループチャットで相談しながら、少しずつ改善を重ねたという。
「“そのプロフィール文、何アピール?”“写真が遠すぎて印象が伝わらない”って、掲示板ではかなり辛辣なコメントをもらいました。正直、精神的にはけっこうキツかったです。
でも、そういうフィードバックを素直に受け入れて、改善していく中で、少しずつやり取りが続く相手が現れるようになってきたんです」
失敗と試行錯誤を重ねた先に、彼にはある出会いが待っていた。
5歳年上の彼女と「誕生日はディズニーシーでお祝い」

2024年の夏、直人さんは5歳年上のAさん(53歳)と出会う。子どもがいることや、家庭に何らかの事情を抱えていることは共有し合っているが、プライベートな詳細はあえて深く聞かないようにしているという。
「つらいことを無理に話させたくないんです。タイミングが来たら、自分から少しずつ話してくれるだろうって信じています。夫婦仲も、きっといいわけじゃないとは思うけど、そこも私からは聞かない。とにかく、“一緒にいる時間は楽しく”を大事にしてます」
現在は、月に8~10回ほど会っている。平日は仕事終わりに食事をしたり、車の中で話したり。土日はどちらか一日、長めのデートを楽しんでいると話す。
「一緒にテニスをしてもらったり、彼女の好きなアーティストのライブに行ったり。そのファンクラブにも私が入って、ライブ遠征も口実にして、泊まりがけで会うこともあります。
彼女の誕生日はディズニーシーで一日過ごしました。彼女は“これまで誕生日にいい思い出がなかった”って言っていて、私にとっても特別な日になりましたね」
Aさんは年上だが、金銭的な負担は、無理のない範囲でバランスよく配分しているそうだ。「ここは私が出すよ」と言われたら次は直人さんが出すなど、自然なやり取りができているという。
「体の関係は月に3~4回くらい。一緒にいるときはとにかく嬉しいし、幸せを感じます。最初から一人に決めていたのもあるけど、Aさんに会ってから、どんどん好きになっていきました。“会えば会うほど好きになる”って、久しぶりに感じましたね」
諦めなければ「一緒になりたいくらい好き」になる女性と出会える

外の世界で誰かと心を通わせることで、家庭の空気にも変化が生まれたのだとか。
「家の中で、以前より前向きに過ごせるようになったんです。妻との関係は以前と変わりません。でも、外で活力をもらえるようになって、家庭の中でも頑張ろうって思えるようになったんです」
Aさんとは、お互いに今の家庭を壊すつもりはないという共通認識があるそうだが……。
「私の妻が亡くなって、Aさんのご主人もいなくなったら……もし、そうなったら一緒になりたいです。それくらい、彼女のことを大切に思っています」
婚外恋愛に興味はあるけど、なかなか一歩を踏み出せない。あるいは、うまくいかずに心が折れそうな男性たちに向けて、直人さんはこう伝える。
「一喜一憂してたら、もたないです。“この出会いは最悪だった”で終わらせたら、また次に進めなくなる。大事なのは、“今回は縁がなかった”って受け止めて、淡々と続けること。
自分に合う人は、必ずいます。うまくいかない時期があっても、掲示板やグループチャットを使ってアドバイスをもらいながら、自分なりに工夫していけば、きっと出会えるはず。
最初は“会う”ことだけを目標にしてもいい。大事なのは、諦めないことです」
---婚外恋愛は、すべての人にとっての“正解”ではない。だが、誰にも頼れず、息をひそめて生きてきた人にとって、それは自分の人生を取り戻す手段になりうる。裏切りではなく、再生--直人さんの物語は、その可能性を静かに伝えてくれる。
※出典:【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ
https://www.jfpa.or.jp/pdf/sexservey2020/JexSexSurvey_p12.pdf
(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めているため注意)
<取材・文/綾部まと>
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