「恋愛は夢幻、結婚は現実」婚外恋愛は「人間だから夢を見たい」--麗さん(34歳)のカタチ

[連載]婚外恋愛、それぞれのカタチ
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2020年の日本家族計画協会の調査(※)によると、「浮気・不倫経験がある」と答えた男性は67.9%、女性が46.3%。2017年の調査結果、男性37.0%、女性24.4%から大きく増加している(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めている)。
なぜ、彼(女)たちはパートナー以外と関係を持つのか。どう始まり、どう終わるのか。さまざまな背景を持つ「婚外恋愛の経験者」たちに、その実態を聞いていく。
今回は「夫にときめくことはない。ときめける男友達が欲しい」という、会社員・麗さん(34歳・女性)に話を聞いた。

バンドマンが好き。だけど結婚相手は「安心感のある男性」
会社員の麗さん(34歳)には、少し変わった異性の好みがあるのだとか。
「昔から、バンドマンが好きだったんです。ルックスもそうですけど、音楽に対する情熱とか、ちょっと危うい感じとか…惹かれるんですよね」
しかし、バンドマンとの交際は、楽しいことばかりではなかったという。
「お金がなかったり、生活が不安定だったり、なかなかうまくいかないことも多かったです。たくさんの別れも経験しました。
特に、30歳の誕生日に振られたバンドマンとの別れは、ショックでした。LINEのやり取りで一方的に振られて…。お金がなかったからかな、とか、色々考えちゃいました」

失恋のショックから、麗さんはマッチングアプリで婚活を始めたと話す。
「マッチングアプリは、気軽に出会える感じがして、登録してみたんです。そこで今の夫と出会いました。
正直いって、別に顔はタイプじゃないんです。でも『子どもは産まない』という価値観が一致したのと、美輪明宏さんの『結婚するなら、お金とセックスを引いても好きでいられる男性にしなさい』という言葉を信じて、結婚に至りました。」
しかし、数年間の夫婦生活を送るにつれて、悩みも出てきたそうだ。
「夫とは仲は良いんです。でも、セックスの頻度は月に1回くらいで…。夫は性欲がないわけではないけれど、私が疲れていたら、お互い寝てる方がいいって感じなんです。
大きな不満はないんですが、心のどこかで『ときめき』を求めている自分がいました」

整形の動画を観て「ホストクラブ通い」へ
そんな時、YouTubeで整形の動画を見ていた麗さんは、ある男性を見つけたのだとか。
「YouTubeで整形の動画を見ていた時に、『ホストの整形』っていう企画を見つけたんです。ホストってかっこいいし面白いし、年齢も近い人が多いじゃないですか。それで、興味を持つようになりました」
ホストクラブに通う中で、麗さんはAさん(30代前半)というホストと親しくなったという。Aさんは、かつてバンドをやっており、本業は別の仕事をしていたようだ。
「Aさんとの関係は『2か月に1回、恋に落ちる』ような感覚でした。ホストクラブって、非日常的な空間じゃないですか。彼といると、ドキドキするし、本当に恋をしているような気分になるんです。
あと、彼は定期的に自主的に性病検査をしてくれていたんです。そういう気遣いが嬉しくて、体の関係も持つようになりました」
しかし、Aさんとの関係は長くは続かなかったという。
「私は会社員なので、それほどお金を使えるわけでもありません。『シャンパンを煽られたら終わろう』とずっと決めていて、実際にシャンパンを煽られたのをきっかけに、ホストクラブ通いは終わらせました」

「5年前の10キロ痩せていた時の写真」を使っていた男性
ホストのAさんとの関係が終わってから、麗さんはネット記事で既婚者専用マッチングアプリの存在を知ったと話す。
「普通のマッチングアプリは既婚者がダメだし、知り合いにバレたら不貞行為になるじゃないですか。相手が独身だったりするのも嫌だし。既婚者専用なら安心かと思って、登録してみました。
条件は子どもがいないこと、30代であること、関東圏に住んでいるか、もしくは勤務していること、そして自分の生活時間帯と合うことでした。」
そこで、共通の趣味を持つBさん(30代後半)と会うことになるが……。
「Bさんとは、見ているYouTubeチャンネルが一緒だったんです。それで、すぐに意気投合しました。でも、実際に会ってみると、第一印象は、『写真と全然違う!』。
5年前に10キロ痩せていた時の写真を使っていたんです。友達の結婚式でカメラマンが撮った写真らしくて、ちょっと不誠実だなって思いました」
彼の見た目だけではなく、言葉の節々にも違和感を覚えたという。
「『写真よりかわいいですね』って言われても、別に言わなくて良くない?って思っちゃいました。もう二度と会うことはなかったです」

「歯並びがガチャガチャ」で重すぎる男性
次にアプリで知り合ったのはCさん(30代前半)だったと話す。
「Cさんとは、カフェでコーヒーを飲みました。相手が仕事終わりだったので、30分くらいさくっと会って終わろうって感じでした。
彼は、小説に詳しくて、話していてすごく楽しかったです。穏やかな感じの人で、友達だったらいいかなって思いました」
しかし、Cさんには、麗さんにとって許せない点があったのだとか……。
「Cさんは歯並びがガチャガチャだったんです。コンプレックスがあるのか、手で口元を隠して話す癖があって…。ちょっと気になりました。
あと、彼は私に好意を抱いて、真剣な交際を望んでいましたが、正直いって『重いな』と感じていました」
「重い」と感じた理由については、こう説明してくれた。
「私のことをすごい好きになってくれたみたいで、『君は僕のこと好きじゃないかもしれないけど、僕はすごく好き。(アプリを)退会するなら、一緒に退会しよう』と言われて、ちょっと怖くなっちゃいました。
彼は緊張のあまり視線が定まらず、私がリラックスさせようと必死に話題を振っていたから、たぶん彼のことを好きだと勘違いさせちゃったんでしょうね」

求めるのは「ときめける男友達」
麗さんが婚外恋愛に求めるものは「ときめき」だと断言する。
「夫にときめくことはないんですよね。夫は趣味がゲームで、休みの日もずっとゲームをしているので、一緒にどこかへ出かけることもほとんどありません。私は出かけるのは好きなんですけど…。あと、夫はシフト制の仕事なので、休みもなかなか合わないんです」
お互いに安心感はあるけど、恋愛感情はない。だから「一緒にいてときめける男友達」を求めて、麗さんはまたアプリを使ってみる予定だと話す。
「体の関係はなくてもいいから、一緒にいて楽しいとか、話が合うとか、そういう人がいたらいいなって思ってます。思いやりと礼節を大事にしている人がいいですね。
どんなにカッコよくても、お金持ちでも、人として向き合えない人は無理です。相手への思いやりがない人は、絶対にうまくいかないと思います」

夫以外にときめきを求める根底には、「恋愛と結婚は成り立たない」という考えがあるそうだ。
「恋愛は夢幻で、結婚は現実だと思っています。結婚すると、どうしても現実的な部分が見えてきて、恋愛感情は薄れていきますよね。
私の現実は、そこそこ幸せなんです。でも、人間だから、やっぱり夢を見たいっていう気持ちもあるじゃないですか」
--結婚生活への感謝と、心の奥底で求める「ときめき」。その狭間で揺れ動きながらも、自分らしい幸せを追求する麗さんの姿は、令和を生きる女性のリアルを映し出しているのかもしれない。
※出典:【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイhttps://www.jfpa.or.jp/pdf/sexservey2020/JexSexSurvey_p12.pdf
(同調査では性風俗の利用も浮気・不倫に含めているため注意)
<取材・文/綾部まと>
![]() | ライター、作家。明治大学法学部を卒業後、三菱UFJ銀行の法人営業、経済メディア「NewsPicks」で有名なユーザベースを経て独立。主に経済や恋愛について執筆。フランス在住。 X:@yel_ranunculus Instagram:@ayabemato note:@happymother |
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